2020.10.09

自分がダメに思えるとき(うつ病のはじまり)

精神疾患は精神疾患の制度や支援が徐々に充実し、メディアで特集が組まれたり、本で参考書が出版されたりする中で、近年世間でも広く認知されるようになりました。精神疾患の中で最も多いのは、気分障害とも言われる「うつ病」です。今回は、うつ病を抱えた人が心の中でどのような思いが湧いているのかについてお話します。
精神疾患が発症するきっかけは様々です。その人自身の物事に対する考え方や生活環境、日常生活において発症したストレスなどが複雑に絡み合って引き起こされるものと考えられています。発症した精神障害が仕事による強いストレスによるものと判断できる場合、労災認定されるようになります。
うつ病を抱えた人はどのような気持ちが心の中で渦巻いているのでしょうか?本人は、暗く沈み混んで多くは語りません。一体どんな症状からどのような気持ちを抱えているのか見てみましょう。うつ病の方は、主に「自責の念」「動けない」「集中力減退」「不安感・憂うつ」「自殺念慮」の症状が出ると言われています。
・客観的にみれば、まったく本人のせいではないことでも、「自分のせいだ」と思い込み、自分を責めます。
・ささいなミスでも、取り返しのつかないミスのように感じて、自分は役に立たない人間だと思い、そのような自分がまた嫌になります。
・自己評価が下がり、慰めや励ましでは回復できないほどです。この時の自己評価は、大きなマイナスになっているのです。自分に絶望し、自分の行為、思考を否定し、自分の存在そのものも否定します。

例)コピーを間違えてしまった。→コピー1つ満足に取れないなんて・・と寝込んでしまう


〈チェックポイント〉
小さなミスで過剰に落ち込んでいないか
励ましても、時間が経ってもミスを引きずっていないか
中には、気分の症状よりも、体の症状が先に表れる人がいます。
〈チェックポイント〉
眠れているか、食べられているか
疲れは取れているか

本人は一生懸命に仕事をしているつもりですが、進みません。これは集中力や判断力が落ちているためです。このとき、時間ばかり過ぎていく、考えがまとまらない、手が動かない、机の上が散らかっているという状態になっていることがあります。
〈チェックポイント〉
「以前はできていた」ことができなくなっていないか
「不安」が元となり、閉じこもる、泣く、イライラする、衝動的になる等、情緒が不安定になる人もいます。
〈チェックポイント〉
情緒が不安定ではないか
思考力が低下しているため、死ぬしかないという思いが頭の中でグルグル回り、それが極端な思考でおかしいことだと、冷静に考えることができません。
〈チェックポイント〉
「死にたい」と言っていないか
うつ病の人は、否定的で後ろ向きな考えや想いが多く浮かびます。同じことを経験していても人によって捉え方は様々ですが、うつ病の人は合理的ではない、ゆがみのある捉え方をします。「弱いからだ!!」と攻めると、自分を非常に攻めている当事者に追い打ちをかけることになります。この思考パターンは、本人が弱いからではなく病気のためです。注意しましょう!
うつ病は心の病気であるために、気が付きにくい病気です。体の病気にとって早期発見、早期治療が重要であり、そのために健康診断を定期的に行うように、心の病気にも同じことが言えます。「今まで出来ていたのに最近おかしいな」「何をしていても落ち込んでいる様子だな」とちょっとあれ?と思ったら、無理をさせずに休ませてあげてください。もし、改善が見られないようであれば、専門のクリニックへお問合せしてみてくださいね!

心も健康でありますように

参考文献:大野裕・NGO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)(2011)「うつ病の人の気持ちがわかる本」講談社

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