2020.11.06

HSPとは何か?

まず初めに以下のチェックリストにご自身があてはまるか考えてみてください。

□あれこれ考えて、なかなか決断ができない
□行動を起こすのに時間がかかる
□物事を深く捉え、考え過ぎてしまう
□暑さ、寒さ、大きな音が苦手
□ぬれたりチクチクしたりする服が嫌
□ひとりっきりの静かな時間が必要
□サプライズパーティは得意じゃない
□人に見られていると、普段の力を発揮できない
□痛みや五感など、特に敏感な感覚がある
□物事の一つ一つを深く感じ取る
□情にもろく、涙もろい
□人の心を読むことに長けている
□些細な間違いにも強く反応する
□他人がストレス状態にあることを察する
□小さな音、かすかなにおいなどに気づく
□人や場所の外見上の小さな変化に気づく
□他人の声のトーン、嘲笑いを気にする
□相手の表情や声色、目線の細かな変化に気づける
□相手が何を思っているのかなんとなく分かる

多く当てはまればそれだけHSP気質が高いかもしれません。
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)の略です。これは障害や病気ではなく、もともとその人が持っているある気質のことです。シンプルな言葉で表すと「繊細・敏感・感受性が豊か」と言われますが、同じHSPの持ち主でも少しずつ表れ方や程度は異なります。
HSPはアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した気質です。アーロン博士自身が自分の敏感さに悩み考え苦しんだ末にたどりついたもので、1996年にHSPに関する本が出版されました。アーロン博士が作ったHSPのチェックリストがあるので確認してみましょう。

(教示)次の質問に感じたままお答えください。「はい/いいえ」のどちらかを選んでください。

(質問項目)
1.自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気付く方だ
2.他人の気分に左右される
3.痛みにとても敏感である
4.忙しい日が続くと、ベッドや暗い部屋など、プライバシーが得られ刺激から逃げられる場所に引きこもりたくなる。
5.カフェインに敏感に反応する。
6.明るい光や強いにおい、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい。
7.豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい。
8.美術や音楽に深く心を動かされる。
9.とても誠実である。
10.すぐに驚いてしまう。
11.短時間にたくさんのことをしなければいけない場合、混乱してしまう。
12.人が何か不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐ気づく(エアコンの調整をしたり、席を変えたりなど)
13. 一度にたくさんのことを頼まれると嫌だ
14. ミスをしたり、忘れ物をしたりしないようにいつも心がけている。
15. 暴力的な映画やテレビ番組は観ないようにしている。
16. あまりにもたくさんのことが自分の周りで怒っていると、不快になり神経が高ぶる。
17. 生活に変化があると混乱する。
18. 繊細な香りや味、音楽を好む。
19. 普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている。
20. 仕事をするとき、競争させられたり、観察されたりしていると、緊張していつもどおりの実力を発揮できなくなる。
21. 子どもの頃、親や教師は自分のことを「敏感」とか「内気」と思っていた。

(得点評価)
質問のうち12個以上に「はい」と答えた人はHSPを持っている可能性が高いです。しかし、この心理テストはどの心理テストよりも、実際の生活の中で感じていることの方が確かです。たとえ「はい」が少なかったとしても、その度合いが極端に強ければHSPの可能性はあります(アーロン博士より)。
HSPを説明する上で必ず触れておかなければいけないのが「DOSE」です。これはHSPを持つ人が必ず持つ4つの要素と言われ、1つでも当てはまらない場合HSPではないとまで言われています。

D:深く処理する
O:過剰に刺激を受けやすい
E:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
S:些細な刺激を察知する
深く処理するとはどのようなことでしょうか。例えば、あれこれ可能性を考えてなかなか決断することができなかったり、行動を起こすのに時間がかかったり、ということがあげられます。大したことがないように見えることでも深く掘り下げてしまうことがよくあります。場合によっては、生きるとは何か?人生とは?命とは?など深いところに繋げてじっくりと考えることもあります。そこから、自己啓発やスピリチュアルに興味を持つ人もいます。
刺激を受けるとは、大きな音、暑さ、寒さ、布の触れ心地、痛みなどの五感から受ける刺激をはじめ、一人になれる時間が必要やサプライズパーティが苦手、人に見られると実力を発揮できないなどの場面があります。大きな音と言っても、クラブなどで流れる重低音は我慢できるけど、ライブなど楽器から流れる重低音は苦手など、人によって個人差があります。
感情に敏感に反応し、かつ共感力が高いとはどういうことでしょうか。例えば、涙もろかったり、人の言動から相手の気持ちを読もうとしたり、強く反応したりということがあります。自分のことではない出来事も、まるで自分に起きたかのように反応することがあります。そのため、暴力シーンやボクシングを見るだけでも恐怖心や痛みを感じて避ける傾向にあります。
これは小さな音やかすかな匂い、細かいことに気がついたり、人や場所の外見上の小さな変化に気づいたり、声のトーン、視線などちょっとした動きに反応したりといったことがあげられます。大きなストレスを抱えていたり、何か悩みがあって落ち込み気味だったりするとその症状が増えてしまう人も少なくありません。
HSPの気質を持つ人は人や環境の変化に敏感です。人付き合いでは気を回して気遣いや配慮を人一倍してしまい、一人になるとひどく疲れてしまったり、体調を悪くしてしまったりする人もいます。また自分と相手との線引きが上手くできないので、相手への割り切りができず、相手の痛みを自分のことのように感じやすい点も疲れやすい原因となっているかもしれません。もともと生まれ持った気質ですから、無意識に人や環境からの影響を受け、頑張り過ぎてしまうので、ほんの少し自分の特徴に目を向けて無理をしすぎないように自分のことも大切にしてあげることが必要だと思います。

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参考文献:上戸えりな(2020)HSPの教科書【HSPかな?と思ったら読む本】クローバー出版

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