2021.01.06

朝起きられない…怠けているだけ?

怠けているように見えるけれども…

どうしても朝にだるくて起きられない、朝は不調でも午後から元気になって夜はハイテンションで眠れなかったりもする・・・はたから見ると怠けのように見えるかもしれませんが、「起立性調節障害」という言葉、耳にしたことはありますでしょうか?

「起立性調節障害」とは??

「起立性調節障害」とは、起立時の血液循環が悪くなる身体の病気であり、血圧や心拍の異常が見受けられ、朝に体調が悪くて、夜に元気になるという体調の日動変動が特徴的です。
 起床の難しさ以外にも、ふらつきや頭痛、食欲低下や無気力な状態が見受けられることもあります。
 また、思春期に好発しており、軽症を含めると5~10%の発症率があり、中学生に多くみられています。なお、「起立性調節障害」は単なる身体疾患ではなく、約8割に心理社会的ストレスが認められ、また、約半数が不登校を合併していると言われています。

「起こさなきゃ!!」と一生懸命になりますが・・・

朝起こして学校に行かせなきゃと親も必死になるかと思いますが…
「起立性調節障害」の場合、朝の起床時に起立性低血圧や頻脈、脳血流の低下が起こっている状態であり、起きようと思ってもなかなか起きることが難しい状態にあるお子さんにとっては、大人が必死で起こそうと躍起になると、子どもは自分の体の辛さを理解してもらえないと感じてしまうでしょう。そのため、「朝7時だよ」という声かけ程度にすることもひとつです。

医療機関の受診が必要

「起立性調節障害」は決して怠けではなく、気のもちようや生活習慣の是正だけで治るものではありません。医療機関を受診し、検査を受けてみることが大切です。
 「起立性調節障害」はすぐに簡単に治るものではありませんが、根気よく取り組めば必ず良くなるから少しずつはじめよう、といったメッセージを伝えることは大切です。
また、ご家族だけではなく、学校の先生にも「起立性調節障害」であることを理解してもらうことも大切なことと言えるでしょう。そのためにも、医療機関にまず受診してみることをお勧めします。
-参考文献-
『心身症の子どもたち ストレスからくる「からだの病気」』 田中英高 著 合同出版