2021.02.05

相手を怒らせない方法を考える

これまで「怒り」について見つめていきました。ここで一度相手を「怒らせない方法」についても考えて見たいと思います。
怒られてしまうと、売り言葉に買い言葉でついついこちらも怒りが湧いてしまいます。こちらが怒りを示すと、相手もさらにヒートアップして収拾がつかないということもあります。そもそも相手を怒らせないようにする方法はないでしょうか?
①「でも」「だって」タイプ
言い訳がましい話し方は、相手の怒りに火をつけやすいです。特に「でも」「だって」など反論の接続詞を会話の中で多用すると、相手はそのたびにカチンときて、頭に血がのぼることが多くなります。

②上から目線タイプ
「○○してやる」「せっかく○○してやったのに」といったニュアンスで、上から目線でモノを言う人も相手を怒らせやすくなります。相手からすれば「いったいお前は何様なんだ」という気持ちになってしまうからです。また、専門用語を多用したり、知識をひけらかしたりすることも気をつけましょう。

③KYタイプ
場の空気や話の流れを読まずに「え?今なぜその発言をするの?」という話し方をする人、また、こちらが話している最中なのに平気な顔で割り込んでくる人は、相手を怒らせやすい傾向があります。なかなか話が通じないという相手のイラつきが怒りに結び着くのです。

④たらい回しタイプ
「部署から部署へ」「人から人へ」と何か所もたらいまわしにされたら、「いい加減にしてくれ」と言いたくなるものです。また、無駄に長く待たせることもよくありません。相手の話をろくに聞かないで事務的に電話を他に回したり、上司の許可をとるのに相手を長く待たせたりといった対応をしないように注意しましょう。

⑤支離滅裂タイプ
話を論理的にまとめようとすることなく、思いついたままとりとめのない話し方をするタイプです。支離滅裂で一貫性がなく、話が二転三転することもあります。このタイプは相手の話に耳を傾けることも苦手で、自分勝手に好きなことを話すので、聞く側は疲れてしまいします。

⑥マニュアルタイプ
「規則なので」「決まりなので」とそれだけで対応する場合には、相手に怒りを抱かせる場合があります。確かにルールや現実的に思い通りにできないこともありますが、気持ちがこもってないように感じさせると、冷たいという印象を相手に与え、そこから怒りや不満に繋がりかねません。

6つのタイプはどれも一方通行で相手のことを考えていないことが特徴です。自分は大丈夫だろうかと不安になるような人は、相手のことをよく考えている人です。これ以上気を遣いすぎる必要はありません。信頼できる人に、自分の言動について気になったことはないかと聞いてみることも良いでしょう。
ただ謝罪の言葉を並べただけでは、逆に悪い印象を与えかねません。ここでは4つのスキルを紹介します。

はっきりとお詫びの言葉を述べる
まず大切なことは、言葉と態度にできるだけ誠意を込めて、はっきりとお詫びを述べることです。自分が間違っていた場合にはまずお詫びすることが大切です。ここでなぜそうしてしまったのか理由を先に述べると、言い訳をしているように聞こえてしまいます。

「責任逃れ」のイメージを持たれないようにする
「自分だけが悪いわけじゃないのに」「責任を取らされるのは嫌だ」という思いがあると、気持ちの迷いが言葉や表情に表れてしまいます。そうすると、相手から責任逃れや言い訳のようなマイナスがイメージがついてしまうことがあります。経緯をきちんと説明することは必要ですが、その際にも責任逃れや言い訳と受け取られないように気をつけましょう。

相手の話にはとことん耳を傾ける
謝罪を受ける相手側にも言いたいことがあるはずです。その話を聞いてあげることは、尾を引かないために非常に大切なことです。下手に口を挟まず、よくうなずきながら、共感し、謝ってほしそうな時には謝るようにします。

謝るだけでなく対応策を提案する
謝っただけで相手が満足することもあれば、そうもいかないこともあります。謝罪したあとは「次から~に気をつけます」と自分にできる改善点を話したり、「~のように対応させて頂きます」と今からできる解決策を提案したりすることが必要な場合もあります。

相手に誠意が伝わるということが一番重要です。必ずしも自分が悪いわけではないのに謝らなければならない場面もあるかもしれませんが、結果的に自分を守ることに繋がることもあります。よりよい関係を築くことができるように願っています。
参考文献:伊藤拓(2020)「精神科医が教える後悔しない怒り方」ダイヤモンド社