仕事を休むサイン
同じ働くことでも、「仕事」と「労働」の違いをご存知ですか?
同じ働くことでも、「仕事」と「労働」では意味が違います。「仕事」とは、自己実現や社会貢献を目的に、情熱や興味をもって取り組む活動のことです。働くことへのやる気や誇りがあるのが仕事です。
これとは違って、「労働」とは、お金を稼ぐ目的に働くことです。主体的に取り組むのでなく、やらされている感覚が伴います。生きるために仕方なく行なう活動で、やらなくて済むなら普通はやりません。「苦役」という言葉にも近く、もっと酷い言い方をすると「奴隷」というイメージもあります。
仕事と労働には、明確な線が引けないところもありますが、あなたが働いているのは仕事でしょうか?それとも労働でしょうか?労働の要素がつよくなってくると、心を病みやすくなります。お金の目的だけで、やりたくないことをやらされていると日々心がすり減っていくのです。
仕事の内容以上に心が病んでしまう原因は、嫌な人のもとで働くことです。自己中心的、権威的、高圧的、不親切、人を馬鹿にしたような態度、意地悪など、こうした人と毎日接するだけで生気が吸い取られてしまいます。彼らは強制収容所の看守のような人間です。
やりたくない労働を続けていると、心と体に変調を来すようになり、うつ病になってしまいます。状態が悪くなる前に、働くことを一旦やめて、休まなくてはいけません。
今回は、働き方が奴隷のような労働となってしまい、休んだ方が良いサインを7つ紹介しましょう。
同じ働くことでも、「仕事」と「労働」では意味が違います。「仕事」とは、自己実現や社会貢献を目的に、情熱や興味をもって取り組む活動のことです。働くことへのやる気や誇りがあるのが仕事です。
これとは違って、「労働」とは、お金を稼ぐ目的に働くことです。主体的に取り組むのでなく、やらされている感覚が伴います。生きるために仕方なく行なう活動で、やらなくて済むなら普通はやりません。「苦役」という言葉にも近く、もっと酷い言い方をすると「奴隷」というイメージもあります。
仕事と労働には、明確な線が引けないところもありますが、あなたが働いているのは仕事でしょうか?それとも労働でしょうか?労働の要素がつよくなってくると、心を病みやすくなります。お金の目的だけで、やりたくないことをやらされていると日々心がすり減っていくのです。
仕事の内容以上に心が病んでしまう原因は、嫌な人のもとで働くことです。自己中心的、権威的、高圧的、不親切、人を馬鹿にしたような態度、意地悪など、こうした人と毎日接するだけで生気が吸い取られてしまいます。彼らは強制収容所の看守のような人間です。
やりたくない労働を続けていると、心と体に変調を来すようになり、うつ病になってしまいます。状態が悪くなる前に、働くことを一旦やめて、休まなくてはいけません。
今回は、働き方が奴隷のような労働となってしまい、休んだ方が良いサインを7つ紹介しましょう。
1 感情がなくなる
生活費を稼ぐための労働の日々で、やってもやっても心の満足がない生活を続けていると、ついには物事に興味や関心を失い、生きる気力も失っていきます。共産圏の強制労働所の労働者がそうであるように、何事にも心が動かなくなってしまうのです。
心理学では、このような状態を「学習された無力感」と呼んでいます。
感情を失うため、表情もなくなり、まるでロボットのようです。「きれいな自然を見ても何も感じない」、「人と会っても楽しくない」、「周りの人が何をしていても関心がない」、「動画や音楽にふれてもうるさいだけ」、こうなったら働くことを一旦やめなくてはならないサインです。
2 ミスが増える
奴隷のように働いていると集中力が落ちてくるので、小さなミスを連発するようになります。そこで自分がおかしくなっていることに気づいて休めれば良いのですが、ほとんどの場合、大きな失敗をしでかしてしまい、無理していたことを後悔することになるでしょう。
ミスが目立ってくるようになるのは、パフォーマンスが低下している証拠であり、働くことを休んだ方が良いサインです。無理をして良いことはありません。
3 逃げ出したい
毎日の苦役に耐えられなくなると、世の中から逃げ出したくなったり、家にひきこもりたくなったりするのは当然のことです。「朝起きたくない」、「人と会いたくない」という気持ちも同じです。心が助けを求めているのです。
また、「お金がないのに買い物をしてしまう」、「食べるのが止まらない」、「家に帰らず、街をブラブラする」、「アルコールの量が増えた」というのは、逃げたい気持ちが行動に出てしまっているサインです。
「逃げ出したい」、「ひきこもりたい」というのは心の素直な気持ちです。これは怠けとか心が弱いからでなく、今の生活を続けていてはいけないという心の叫びと考えるべきです。放置せず、働き方を見直しましょう。
4 眠れない
「寝つきが悪い」、「途中で何度も目が覚める」といった睡眠障害は働き過ぎのサインです。働いている夢を見る人もいますが、これは眠っていても働いているということです。
また、職場の意地悪な人が怪物やゾンビのような不気味な姿となって襲ってくることもあります。どちらも労働によって心が病み始めているサインです。
5 自律神経失調症
胃腸障害、胸の不快感などの不定愁訴も働き過ぎのサインです。病院に行って異常がないと言われても、これは自律神経が失調しているのです。
病院で何でもないからと言って、体調が悪いのに働き続けることは良くありません。やはり休むべきサインです。
6 好きだった仕事が嫌いになる
仕事に生きがいを持てることは素晴らしいことです。ところが、生きがいをもって仕事をしていても、働く量や時間が自分のキャパを越えるような場合は労働になってしまいます。
本来の自分のペースを保てなくなると、徐々にやる気を失うようになり、いつしか仕事が嫌になってしまうでしょう。
また、好きな仕事であっても、嫌な人といっしょに働くことは心を病む大きな原因です。世の中には意地悪で、人の心を病気にさせてしまうような人もいますが、こうした人といっしょに働かざるをえない場合もあります。
できるだけ関わりがないように過ごすべきですが、接点が多いようならば上司や人事に相談して、配置を変えてもらうようにしましょう。
このように、いくら好きな仕事と言っても、職場によっては労働のようになってしまう場所もあるのです。
7 うつ病
有給休暇などを使って2週間の休みをとっても、心と体の状態が改善しない場合は、単なる疲労ではなく、うつ病や適応障害の可能性があります。早めに精神科を受診することをお勧めします。
うつ病や適応障害の診断がついた時、薬の治療を受けて働きながら治す方法もありますが、できれば2カ月以上の休職をしましょう。
「仕事が残っている」、「職場に迷惑をかけたくない」といった理由で、「休まなくても大丈夫です」と言い張る患者さんもいますが、医師に診断書を書いてもらうようにして、自宅療養をするようにしましょう。
今回紹介した内容に当てはまるならば、有給休暇と休日をうまくつかって、できるだけ連続した休みをとるようにしましょう。2年くらい勤務しているならば2週間程度の休みが取れるはずです。それでも元気にならないならば、上司・職場の産業医に相談してください。
また、直接精神科を受診して担当医に相談してみることも可能です。
私たちは学校を卒業してから働くのが常識と教えられてきましたが、会社の奴隷になるために社会に出たのではありません。自分の可能性を伸ばし、生きがいを感じるために社会に出たはずです。
もし、いまの生活が奴隷のように感じるならば、休むことを考え、働き方について考える時間をもちましょう。生きるために働き過ぎて、心を病んでしまっては元も子もありません。
お金よりも心の満足の方が大切です。それができない職場ならば、別の職場を探すべきです。労働ではなく、仕事をするようにしましょう。
