幸せになることを邪魔する6つのこと
誰でも幸せになりたいと願っています。生きる目的は、幸せをつかむことともいえるでしょう。それぞれに幸せの形は違いますが、幸せを簡単に言うと、私たちの欲望が満たされることです。
欲望というと食欲などの生理的なものを考えがちです。しかし、人を愛したい、幸せな家庭を築きたい、社会に貢献したい、などの次元の高い欲望もあります。
高い次元の欲望とは、より内面的で心の成長を伴うものです。次元の低い欲望は、満たされてもその場限りの幸せしか得られません。しかし、次元の高い欲望が満たされると、永続的な幸せを得ることができます。
欲望というと食欲などの生理的なものを考えがちです。しかし、人を愛したい、幸せな家庭を築きたい、社会に貢献したい、などの次元の高い欲望もあります。
高い次元の欲望とは、より内面的で心の成長を伴うものです。次元の低い欲望は、満たされてもその場限りの幸せしか得られません。しかし、次元の高い欲望が満たされると、永続的な幸せを得ることができます。

低次元の欲望ばかりを満たしていると、自分の内面をみつめることができなくなり、本当の幸せを掴むことができません。ところが、物質や情報にあふれた現代社会では、低次元の欲望を満たすものがいくらでも簡単に手に入ります。それが悪いという意味ではありません。
頑張った時や疲れた時に、おいしいものを食べて満足、欲しかったバッグを買って満足、旅行に行ってリフレッシュ、というのは生活に必要なことです。しかし、そればかりでは、心は成長せずになかなか願っているような幸せにはたどり着くことができません。
そこで今回は、私たちがやりがちですが、実は幸せになることを妨げてしまっている6つのことを紹介します。

1. 人と比べてしまう
SNSには高い買い物をした、ヨーロッパ旅行をした、たくさん友人がいる、など、自分の幸せを自慢する情報にあふれています。
年齢の近い人が成功している姿を見ると、うらやましい気持ちになり、心が惑わされます。「自分はダメな人間だ」と感じてしまい、自身を失っていないでしょうか。
しかし、人それぞれに持っている才能や立場は違います。社会で生きていく使命がそれぞれに違うのです。人は人、自分は自分です。いまは成功している人でも将来は失敗するかもしれません。若い頃に一世を風靡した有名人が、老人ホームで孤独に亡くなることも多い話です。
人と比べて自信を無くす必要はありません。自分なりの幸せがあるので、それを探しましょう。
2. 勝ち負けにこだわる
「勝ち組」、「負け組」という言葉がありますが、何事も勝ち負けにこだわり、相手のマウントを取ろうとする人は幸せになれません。
こういう人は物事を測る物差しが、自分の心の中になく、他人の目になっているのです。これでは、何をやっても、いつになっても本当の満足を感じることが出来ません。
3. 人脈を広げすぎる
友人が多いことがリア充であると思っていませんか。誕生日会にたくさんの人を呼んで自慢する人もいますが、知り合いが多ければ多いほど、一つ一つの関係は情的に薄くなります。
情的に薄い人間関係ばかりの人は、虚しさを感じやすいと言われています。人間関係は少なくても、一つ一つの関係を大切にする方が心を成長させます。幸せをつかむためには人脈を広げすぎない方が良いのです。

4. 収入を上げることを人生の目標とする
幸せを研究するポジティブ心理学という分野があります。ポジティブ心理学では、「財産を築く」「高い教育を受け学歴がある」「ハワイなどの気候に恵まれた土地に移住する」といった、一般的に幸せと思われている出来事を経験したアメリカ人が、実際に幸せになっているかを調査しました。
その結果、これらの出来事と幸せとはほとんど関係がないという結果が出ました。誰でもお金があれば幸せになれると勘違いしますが、実際はいくら収入があがっても幸せとは関係がないのです。
世の中には、人の価値を年収で判断する傾向があります。収入が上がれば周囲からの評価は上がるかもしれませんが、本人が幸せになるわけではありません。むしろ、年収を上げるために自分や家族と向き合う時間を犠牲にするため、幸せから遠ざかってしまうことが多いのです。
5. 働き過ぎる
現代人が最も心を病む原因は、働き過ぎです。常に健康に気を配り、心のためには静かに自分を見つめる時間が必要です。
欧米では、マインドフルネスといって、瞑想の時間を大切にする習慣が増えてきました。仏教や日本の禅に起源をもつものが、むしろキリスト教社会である欧米で評価されているのです。
瞑想というと寺で座禅を組むことをイメージする人もいますが、集中できるならば場所も時間も自由です。目をつぶり、よけいなことを考えず、自分の心を客観的に見つめるのです。
これを毎日、できれば決まった時間に習慣として行うとよいでしょう。マインドフルネスを通じて、自分に本当に必要なことは何か、いまやるべきことは何か、答えが出るかもしれません。
6. 過去にとらわれる
大切な人との別れ、失敗や挫折など、過去にとらわれて前に進めなくなることがあります。心の傷を癒すためには立ち止まる時間が必要です。
しかし、「昔は良かった」とため息をついてばかりでは幸せにはなりません。前に進めば、失ったものより大きな幸せに出会えるかもしれません。
ポジティブ心理学では、過去にとらわれず、今と未来に集中することが幸せになるコツであると言っています。
