心がダイエットに支配されてしまっている5つのサイン

女性は痩せていること、男性は筋肉がついていることが美しいと思われています。コロナ禍の在宅生活でダイエットブームはさらに高まり、ダイエット食品、筋トレグッズなどのダイエットビジネスも盛んです。

一度ダイエットに成功して、鏡に映った自分に喜びを感じると、その喜びが心から離れなくなる人がいます。
体系を維持するために、ダイエットのことしか考えなくなり、ついに生活に支障が起きることもあります。本来、体重をコントロールするのがダイエットですが、逆に体重に心がコントロールされてしまうようになると、ダイエットでなく摂食障害です。

ダイエットから摂食障害が始まる人はたいへん多く、すでに日本では20万人いじょうが患っているとも言われています。10代から30代の女性が多いのですが、細マッチョに憧れて摂食障害になってしまう男性も増えています。

ダイエット習慣と摂食障害では、なかなか線が引けないところがあります。今回は、ダイエットのつもりが、すでに心がダイエットに支配されてしまっているサインを5つ紹介します。これに当てはまる場合は摂食障害の可能性があるので、早めに精神科を受診することをお勧めします。治療を早く始めるほど、早く回復できます。




1. 体重が増えることへの恐怖
体重が増えることを何よりも恐れていませんか?体重を測ると、前日と同じか、それ以下でないと不安になりませんか?
0.1キロでも増えていると、なんらかの手段ですぐに減らさないと気がすみません。今日は飲み物だけにしようか、ジムで限界まで運動をして減らそうか、下剤を使ってみようか、など、ボクサーの減量のようにすぐに体重を減らすことを考えて実行します。また、予定より多く食べてしまったときは、トイレで吐いてしまうこともあります。

こうした体重を減らすための過激な行いが、週に1回以上あるようならば摂食障害を疑いましょう。


人と比べて自信を無くす必要はありません。自分なりの幸せがあるので、それを探しましょう。



2. 週に1回は過食してしまう
期間を決めずに、常にダイエットを意識しているので、すぐに我慢の限界がきます。疲れや嫌なことがあると、食欲が抑えられなくなり、「どうにでもなれ」と過食していませんか?
たまに思いっきり食べると気晴らしになるのが普通なのですが、過食の後には、必ず後悔の気持ちが待っています。そして、自分はダメな人間だと自己嫌悪感に襲われてしまうのです。

このような過食が週に1回以上あるようならば、摂食障害の可能性があります。





3. 終わりのない自己流ダイエット
ダイエットは効果が出たら一旦やめて、また体重が増えるようなら再チャレンジするのが普通です。そうでないと気持ちも身体も続きません。ところが元に戻るのが不安で、永遠に終わりのないダイエットを続けようとするのは摂食障害です。
自分で決めたダイエットのルールが、いつのまにか儀式のようになり、それをしないと後悔したり、苦しくなります。

このように、ダイエットに生活が支配されて身動きがとれなくなってしまうのは普通のダイエットではありません。




4. 体重で自分の評価が変わる
太っている自分は醜いと感じ、必要のない存在と感じる時はありませんか?こんな時は、人に姿を見られるのが嫌で、外へ出たくありません。体系や体重で自分の評価が決まってしまうのです。重症になると、人と会わないように引きこもりになる場合もあります。
逆にダイエットに成功して痩せていると、自分に満足です。気分もよくなり、外へ出るのが楽しくなり、社交的にもなります。




5. 食べ物、体型のことが頭から離れない
いつも体型や体重のことを考えていませんか?鏡やガラスなどの自分の姿が映るものがあると、体型を必ず確認していませんか?
体重が気になる日は、人と会いたくないので、大事なアポイントもキャンセルしてしまいます。大事な会食の場でも、体重が多い日は食べ物を口に入れようとしません。このように日常生活が体型や体重に左右されるようならば摂食障害です。
常に無理なダイエットをしているので、テレビやネットのグルメ番組を見ただけでも、食欲のスイッチが入ってしまいます。例えば、ラーメンの特集を見ると、ラーメンを食べるまでずっとラーメンのことが頭から離れなくなります。

こんな感じで、体重と食べ物の事に心を支配されてしまうのが摂食障害です。