心の安全基地
心の安全基地を持っていますか?
あなたの生きづらさは、心の安全基地がないことが原因かも知れません。
つらい時に、「それでも生きていこう」と考えられるのは、心の根っ子に生きることへの安心感があるからです。そうでなく、困難や挫折した時、「私には生きる価値がないのかな」と感じてしまうのは、生きることに安心感を持っていない人です。
生きることへの安心感は、子供の頃の親子関係を通して築かれます。お母さんに育ててもらう過程で、「何があってもお母さんが守ってくれる」、「お母さんは何でも受け入れてくれる」という安心感を身に着けることから、これが大人になってからの心の強さになります。
このような子供の頃のお母さんとの関係を、心理学では「心の安全基地」と呼んでいます。暖かいお母さんが、まるで悪者から守ってくれる安全基地のような存在であることから呼ばれています。心の安全基地は人が自立して生きていくための発射台になるものです。
ところが、子供の頃に親からきちんと養育してもらえなかった場合には、親子の情関係が十分に築かれません。すると、心の安全基地がないまま成長し、大人になっても自信をもてず、対人関係をうまく築けないという課題を背負うことになるでしょう。これが生きづらさとなっている場合、「大人の愛着障害」と呼びます。
では、大人の愛着障害で生きづらさがある人は、一生涯それを抱えなくてはならないのでしょうか?そんなことはありません。大人になっても心の安全基地をつくり、それを通して生きることに安心感を手に入れることが可能です。
今回の記事では、大人になってから心の安全基地をつくる方法を具体的に説明したいと思います。
あなたの生きづらさは、心の安全基地がないことが原因かも知れません。
つらい時に、「それでも生きていこう」と考えられるのは、心の根っ子に生きることへの安心感があるからです。そうでなく、困難や挫折した時、「私には生きる価値がないのかな」と感じてしまうのは、生きることに安心感を持っていない人です。
生きることへの安心感は、子供の頃の親子関係を通して築かれます。お母さんに育ててもらう過程で、「何があってもお母さんが守ってくれる」、「お母さんは何でも受け入れてくれる」という安心感を身に着けることから、これが大人になってからの心の強さになります。
このような子供の頃のお母さんとの関係を、心理学では「心の安全基地」と呼んでいます。暖かいお母さんが、まるで悪者から守ってくれる安全基地のような存在であることから呼ばれています。心の安全基地は人が自立して生きていくための発射台になるものです。
ところが、子供の頃に親からきちんと養育してもらえなかった場合には、親子の情関係が十分に築かれません。すると、心の安全基地がないまま成長し、大人になっても自信をもてず、対人関係をうまく築けないという課題を背負うことになるでしょう。これが生きづらさとなっている場合、「大人の愛着障害」と呼びます。
では、大人の愛着障害で生きづらさがある人は、一生涯それを抱えなくてはならないのでしょうか?そんなことはありません。大人になっても心の安全基地をつくり、それを通して生きることに安心感を手に入れることが可能です。
今回の記事では、大人になってから心の安全基地をつくる方法を具体的に説明したいと思います。
1 心の温かい友人やパートナー
大人になって心の安全基地をつくるために一番よいのは、心の暖かい友人、パートナーの存在です。あなたの存在を否定せず、いつも暖かく受け入れてくれる存在は、子供の頃に体験できなかった心の安全基地となるでしょう。その関係が長く続くほどに、自己肯定感が育まれ、対人関係にも自信をつけることができるようになるはずです。
ただし、現在付き合っている友人やパートナーでも、あなたの言う言葉をいつも否定し、逆に気を遣わせるような存在は心の安全基地ではありません。付き合うほどに心は疲れていき、あなたの愛着の問題をよけいにこじらせてしまいます。今まで以上に自信を失い、対人関係にも支障をもたらすようになるでしょう。
2 頼りになるカウンセラーや病院のスタッフ
人間関係に恵まれない場合は、心理カウンセリングを訪ねて見るのも良いでしょう。経験のあるカウンセラーならば、心の安全基地の役割をしてくれるはずです。気軽に相談できて、相談した時にはいつも変わりなく安心感を与えてくれるならば、とても大切な存在です。
また、うつ病などの精神疾患で通院している場合、病院のスタッフも心の安全基地の役割をしてくれます。精神疾患を疑って受診を考える場合は、「有名な病院だ」、「名医だ」という評判よりも、自分が通って安心できる場所を選ぶようにしましょう。
3 趣味の仲間
スポーツの仲間、ゲームの仲間、カラオケの仲間、習い事の仲間など、趣味の仲間は、心の安全基地になります。辛い時でも仲間と趣味に没頭することが力になるのです。心の問題には触れなくても、趣味の話題を中心に、あなたを否定せず、いつも歓迎してくれる仲間がいることはとても大切なことです。
ただし、プライベートにまでズカズカと入って来ようとする仲間とは距離を置いた方がよいでしょう。
4 推し活
憧れのスターの存在も心の安全基地になります。アイドルは常にファンを大切にしてくれて、ファンを暖かく受け入れてくれるからです。個人的な交流はできませんが、常に輝いた存在であってくれることが心の安全基地になってくれるのです。
5 安心できる場所
自分の部屋やマイホームが安心できる場所であるならば、安全基地としてとても良いことです。広い立派な家でなく、生活していて居心地が良く、のんびり過ごせることが条件です。
家の居心地が良くないならば、行きつけのカフェ、飲み屋、趣味の店、公園、宿泊施設なども心の安全基地になると思います。行きつけの温泉やスパでのんびりしている時に感じる、「生きていて良かったな」という感覚を大切にしてください。
6 植物を育てることやペット
人ではありませんが、植物やペットは私たちをいつも暖かく受け入れてくれる存在です。特に犬や猫などの動物は情緒的な反応を返してくれます。いっしょにいて癒される、ゆっくりできるという感覚が大切です。
癒されるからといっても、自分が管理できないほどに動物をたくさん飼う人もいますが、それぞれは命ですので、最後まで責任をもてる範囲にしましょう。
7 居心地の良い職場
意外に思うかも知れませんが、職場が心の安全基地になる人もいます。働いて居心地が良く、生きがいを感じるような職場は、心の安定につながるのです。
私たちの心に大きな影響を与えるので、職場を選ぶ時は、収入や名誉でなく、居心地の良さで選ぶことが何よりも大切です。
8 信仰
20世紀の精神医学や心理学は、キリスト教への反発から発展してきたところがあります。宗教は心を抑圧するものであり、マインドコントロールであるというのが一般的でした。
ところが、現在では無神論や唯物論だけでは心の世界を説明できないことが分かってきました。2000年頃から始まったポジティブ心理学やポジティブ精神医学では、宗教を尊重し、宗教による癒しについての研究も行われています。
つらい時に「神様!」「オーマイゴッド!」と叫ぶように、神様や先祖の存在は心の安全基地です。「神様やご先祖様からいつも守ってもらっている」という感覚をもっている人は困難に負けない人です。
ただし、恐怖感を植え付ける、高額なお金を要求する、厳しいルールで生活を束縛するような宗教は良くありません。宗教とは、あなたの心を大切にしてくれて、素直に安心を感じられる場所であることが大切なのです。
心の安全基地は1つに依存せず、たくさん持つようにしましょう。いつも安定していて、あなたを否定せず、変わらず暖かく迎えてくれる存在がたくさんあることが大切です。こうした安全基地を通して、「生きていていいんだ」という感覚を何度も感じることが、あなたの心を修復してくれるはずです。
「自分は生きていて良いのだろうか?」「どうして人とうまく付き合えないのだろうか?」と生きづらさを抱えている人は、自分を変えようと苦しい努力をするのでなく、心の安全基地をつくることが必要なのかも知れません。あなたの安全基地となる存在、場所、時間との良い出会いがあることを心から願っています。
