つらい時にやってはいけない10のこと③

なんだか息がしづらいような日。頭では「大丈夫」と思おうとしても、胸の奥が重たくて、うまく呼吸ができない。そんな日が、突然やってくることがあります。目覚ましが鳴っても起き上がれなかったり、誰かと話していても、どこか遠くにいるような気がしたり。頑張らなきゃと思うのに、体も心も言うことをきいてくれない。そんな自分に、がっかりしたり、責めたりしてしまうこともあるかもしれません。


そこで今回は、つらいときにやってはいけないことを10個紹介します。
これらを知っているだけで、自分を少しだけやさしく扱えるようになるかも知れません。
そして、つらい時にこの動画を見返えして頂くことで、あなたの肩の力が少し抜ける瞬間があれば嬉しいです。





1. 自分を責めすぎること

つらい出来事があると、「自分が悪いんだ」と感じてしまいがちです。でも、それは心が弱っているサインなのです。多くの場合、自分を責めることで、何かが解決するわけではありません。


むしろ、「もう一度立ち上がる力」が削られてしまいます。「今は自分を責める時じゃない。休む時なんだ」と、自分に語りかけてあげてください。



2. 感情を押し込めること

「泣いちゃいけない」「弱音を吐いちゃいけない」と思っていませんか?感情は、抑え込むほど膨らんでいきます。涙も、不安も、怒りも、すべて自然な反応です。感情を出すことは、恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。



3. 無理に前向きになろうとすること

「前向きに考えなきゃ」「ポジティブにならなきゃ」と思うと、逆に「なれない自分」がつらくなることがあります。なので無理に前向きでいる必要はありません。もしあなたが動けない状況なら、それはむしろ今は、立ち止まるときなのかも知れません。大切なのは、急がず、焦らず、自然体であることです。



4. 夜に深く考え込むこと

夜は、感情が大きくなりやすい時間です。疲れているときの脳は、ネガティブな考えに引きずられやすくなります。深く考え込むと、その考えから抜け出せなくなることもあります。


夜に出てきた「答え」や「結論」は、翌朝には違って見えることがほとんどです。そういった考え過ぎてしまう夜はできるだけ体に意識を向けて、楽しめる動画を見たり、好きな趣味をやってみましょう。もちろん早く寝てしまうのも手です。



5. 他人と自分を比べること

つらいときほど、なぜか他人が幸せそうに見えてしまうものです。
SNSや周囲の「うまくいっている姿」と、自分を比べて落ち込んでいませんか?不思議なのですが、今の世の中ほとんどの人は1日の中で一番長く一緒にいるものはスマホです。ということはスマホに映る人があなたの一番近くにいるように見えます。でも、SNSに映る人は世の中の0.01%にも満たない人たちです。


ある研究では、SNSが普及したことで人々の幸福度が下がっているという報告があります。成功を自慢する人を見て自分と比べないようにしましょう。そして、人生はいつ何があるかわかりません。




6. 過去の自分と今の自分を比べること

「昔の私はもっと頑張れてたのに…」そう思って、今の自分を責めていませんか?
でも、過去のあなたと今のあなたは、置かれている状況も、体力も、心の状態も違います。
比べる必要なんて、ないんです。今のあなたは、今のあなたなりに、十分がんばっています。



7. 「もっとちゃんとしなきゃ」と自分を追い込むこと

「家のこともできてない」「仕事もできない」「だめだなぁ」そんなふうに、自分をどんどん追い込んでいませんか?でも、つらいときは「最低限でいい」と自分に許可してあげてください。


「何もしないこと」も、ひとつの選択です。こんなつらい世の中で、あなたが生きているだけで素晴らしいし、凄いことなのです。



8. 過去を悔やむこと

人生は選択の連続です。でも、全て正しい選択を選ぶことはできません。もし、それができたらその人は予言者です。「あのとき、ああしていれば…」「どうしてあんな選択をしてしまったんだろう」つらいときほど、過去の自分の行動を何度も振り返っては、後悔してしまうことがあります。けれど、あのときのあなたは、その時点でできる最善の選択をしていたはずです。


あの瞬間に戻ったとしても、やはり同じように悩み、同じように決断したでしょう。それは、結果論でしかないのです。だから、あのときの自分を責める必要なんて、どこにもありません。


過去を見つめることは悪いことではありません。でも、悔やむよりも、「あのときの自分も、がんばってたんだな」と認めてあげてください。



9. 「こんなことでつらいなんて」と感じること

「もっと大変な人がいるのに、私は何を甘えてるんだろう」そうやって、自分のつらさを否定していませんか?でも、他人と比べて「つらさに程度があるかどうか」を決める必要なんてありません。


あなたがつらいと感じたことは、それだけで十分に意味があります。あなたの感じたことは、誰に否定されるものでもありません。心の声を、大切にしてあげてください。



10.人生をあきらめること

会社をすぐに辞めてしまった、うつ病になってしまった、もうこんな歳になってしまった、人生は自分が小さい頃に思い描いていたものと違うように進んでいくことがほとんどです。すべてがうまくいかなくて、これから先も変わらない気がして、「もういいかな」と思ってしまう日もあるかもしれません。でも、あなたは今牢屋にいる訳ではありません。人を殺めた訳でもありません。今からでも人生を取り戻すことができます。



人生にはタイミングがあります。あなたのタイミングが来るまで待ちましょう。時が経てばきっと、「あの時人生をあきらめようとしていたな、でもあきらめなくて良かった」と思う日がきます。