見捨てられ不安がある人の特徴
LINEの返信がいつまでも来ないと、「何か悪いこと言ったかな」と気になってしまうことはありませんか?いつも相手の顔色ばかりをうかがって、ちょっとしたことで「嫌われたかも」と感じてしまうことを「見捨てられ不安」と呼びます。これが酷くなったのが「境界性パーソナリティー症」です。
「私は人から嫌われている」、「みんなから見放される」といった見捨てられ不安があって、生きづらさを感じている人がいます。見捨てられ不安は、お母さんが突然いなくなった時に子供が感じる不安と同じ種類です。子供の頃に、親や信頼していた人から見捨てられたり、裏切られたりしたことがトラウマとなって心に根深く残っているのが原因です。
いくつになっても見捨てられ不安につきまとわれ、あえて孤独な人生を選んだり、親しい人にしがみついたりして生きている人もいます。また、いつもつよい見捨てられ不安を抱えていて、親しくなった人にストーカーのようにつきまとわる場合は、「境界性パーソナリティー症」と呼ばれることがあります。
今回は見捨てられ不安がある人の特徴について解説していきましょう。
「私は人から嫌われている」、「みんなから見放される」といった見捨てられ不安があって、生きづらさを感じている人がいます。見捨てられ不安は、お母さんが突然いなくなった時に子供が感じる不安と同じ種類です。子供の頃に、親や信頼していた人から見捨てられたり、裏切られたりしたことがトラウマとなって心に根深く残っているのが原因です。
いくつになっても見捨てられ不安につきまとわれ、あえて孤独な人生を選んだり、親しい人にしがみついたりして生きている人もいます。また、いつもつよい見捨てられ不安を抱えていて、親しくなった人にストーカーのようにつきまとわる場合は、「境界性パーソナリティー症」と呼ばれることがあります。
今回は見捨てられ不安がある人の特徴について解説していきましょう。

1. 相手の小さな変化に過敏
例えば、相手の口調がちょっとだけ冷たかったり、LINEの絵文字がいつもよりも少なかったりすると、「怒ってるの?」、「私が何か悪いことをした?」とすぐに不安になります。
恋愛中に好きな人の返事が遅かったり、いつもと違った返事だと不安になったりするのは普通のことかも知れませんが、我慢できないほど辛いならば、それは見捨てられ不安と考えたら良いかも知れません。
深夜でも連絡をとろうとしたり、職場まで訪ねて行ったり、脅迫に近い行動をとることもあります。
これは、心の中で常に「拒絶されるかもしれない」、「嫌われるかも知れない」という前提があるために、相手の些細な変化にも敏感に反応してしまうのです。
2. 自分の気持ちを後回しにしてしまう
見捨てられ不安がある人は、嫌われないように本音を言いません。「本当はこうしたい」と思っても、「こう言ったら嫌われるかな」という思いが先に来てしまうのです。それで何事も相手のペースに合わせようとします。しかし、優しさが動機で相手に合わせようとしているのでなく、自分が嫌われて見捨てられないようにしているだけなのです。
3. 一人の時間に耐えられない
一人で過ごす時間が苦手なため、いつも誰かといっしょに過ごそうとします。一人でいると、不安や孤独感が強くなるためです。見捨てられ不安のある人にとって、一人の時間は自由に好きなことができる時間と感じられず、人から見放された状態に感じてしまうのです。
そのために、常に人に会うスケジュールを入れたり、単に寂しさを埋めるための異性関係をもったりする場合があります。

4. 相手を試すような行動
例えば、「どうせ私のことなんて好きじゃないでしょ」と言ってみたり、ラインを既読無視してみたり、あえて冷たく接して反応を見たりと、相手を試す行動を起こします。これは本当に自分のことを好きでいてくれるかを確かめるために行う行動です。
そして、相手が期待通りに接してくれたら安心できますが、相手を不快にさせてしまうことで関係が悪化することの方が多いようです。結局嫌われて、大切な関係を自分から壊してしまい、あとから後悔する人も少なくありません。
5. 人に過度な期待や依存をしてしまう
見捨てられ不安のある人は、一人の相手に「全部満たしてもらおう」としてしまいます。「あなたがいないと生きていけない」といった思考になり、過度な依存をします。子供の頃に満たされなかった親の愛情を求めてしまうのです。
しかし、どれだけ大切な人であっても、親代わりになってすべての不安を埋めてくれることはできません。結果的に、相手も一緒にいることに疲れてしまい、関係が壊れてしまう結果になるでしょう。
6. 感情の起伏が激しい
見捨てられ不安が強い人の中には、感情の起伏が激しいこともあります。子供が親に見捨てられた時に泣きじゃくるように、「なんで分かってくれないの?」「私のことはどうでもいいの?」という想いが爆発します。爆発が激しく、相手を脅迫したり、暴力に至ったり、自分を傷つけたりするような場合は、精神科で「境界性パーソナリティー症」と診断されることがあります。
この感情の爆発は自分でコントロールできません。あとから後悔して自分を責め、うつになることがあります。さらに、感情のアップダウンに本人自身が疲れてしまい、自己肯定感まで失ってしまうという悪循環に陥ります。
以上、見捨てられ不安がつよい人の特徴について解説しました。

見捨てられ不安は、子供の頃に親が突然いなくなってしまったり、大切な人から裏切られたりしたことが原因です。「大切な人はいなくなってしまう」という思いが心に染みついてしまい、それが解消されていないのです。
解決するためには、安心できる人との交流を通して、不安が少しずつ解消されることが必要です。「大切な人はいなくならない」という人への信頼感が、自然に育まれることによって改善されるのです。
また、見捨てられ不安によるうつ気分や感情の爆発には、精神科の薬が効きます。長期に服薬する場合もありますが、生きづらさを改善させてくれるでしょう。
最も良くないことは、自分を不安にさせてしまう人と付き合うことです。ところが、見捨てられ不安を抱えている同士でパートナーになるケースはとても多く、互いに傷つけ合いながら関係を続け、暴力や事件に至ることもあります。心理学では「トラウマ・ボンド」と呼んでいますが、お互いの不安を悪化させる原因となるので避けるようにしましょう。
アメリカの調査によると、境界性パーソナリティー症と診断された人であっても、10年後に90%近い人が改善されていると報告されています。医療関係者との安定した交流が見捨てられ不安を解消させたのです。良い人間関係に巡り合えることが、見捨てられ不安が解消される一番の治療です。
