孤独の危険なサイン
新型コロナウイルスのパンデミックでは、人と人とのつながりが切れ、感染の問題以上に、孤独の問題が深刻になりました。それが原因で、うつ病などの精神疾患が増え、自殺者も増えるということが世界的に起きています。コロナ禍を越えて、ようやく社会もつながりを取り戻しつつありますが、みなさんは孤独から解放されたでしょうか?
不思議なことに、一人でいても孤独を感じない人もいれば、たくさんの人に囲まれているのに感じる人がいます。人によって感じ方が異なるのです。また、アルコールやタバコなどの嗜好品には、一時的に孤独感を解消する作用があるので、これらで孤独感を麻痺させている人もいます。過食や浪費、自分を傷つけるような行為で解消している場合もあるでしょう。ホストクラブで散財した人もいるかも知れません。
孤独は、うつ病などの精神疾患を発症する引き金にもなります。特に、うつ病の大きな原因であり、同時にうつ病の症状でも孤独を感じるので、孤独の深みにはまり、死を選択しようとする場合があるので、注意が必要です。
このように、長い期間、先の見えない孤独を感じ続けることは、メンタルヘルスに良くありません。今回は、孤独の危険なサインを5つ紹介しましょう。
不思議なことに、一人でいても孤独を感じない人もいれば、たくさんの人に囲まれているのに感じる人がいます。人によって感じ方が異なるのです。また、アルコールやタバコなどの嗜好品には、一時的に孤独感を解消する作用があるので、これらで孤独感を麻痺させている人もいます。過食や浪費、自分を傷つけるような行為で解消している場合もあるでしょう。ホストクラブで散財した人もいるかも知れません。
孤独は、うつ病などの精神疾患を発症する引き金にもなります。特に、うつ病の大きな原因であり、同時にうつ病の症状でも孤独を感じるので、孤独の深みにはまり、死を選択しようとする場合があるので、注意が必要です。
このように、長い期間、先の見えない孤独を感じ続けることは、メンタルヘルスに良くありません。今回は、孤独の危険なサインを5つ紹介しましょう。

1 話し相手がいない
コロナ禍では、家にこもることを強いられ、丸一日誰とも話さないという人もたくさんいました。このために、うつ病になる人の数が2倍になったという報告もあります。会話を通して人とつながることは、とても大切なことです。話し相手が一人でもいることは、孤独の解消に大きな力となります。
世の中には、孤独な人の力になりたいと感じている誠実な人もたくさんいます。もし話し相手がいないと感じているならば、こうした人との出会いがあるように、趣味のサークルに所属してみたり、カウンセリングや相談窓口を利用してみましょう。
2 自分を理解してくれる人がいない
例え話し相手がいても、自分のことを理解してもらえない場合は、つよい孤独を感じます。いっしょに住んでいる家族がいて、いっしょに働く仲間がいても、本当の気持ちを分かってもらえない生活は、心が満たされません。しかし、苦しんでいることの一部分でも理解してくれる人がいれば、孤独感は解消されます。残念ながら、そのような人とは、なかなか出会えないのが現実です。
むしろ、どんな時もなついてくれる犬や猫などのペットの方が、自分の本音を分かってくれていると感じることがあります。
また、自分と似たような人の話を、映像や本を通して見たり聞いたりすると、孤独が解消されます。エンタメにも孤独を癒してくれる力があるのです。信仰を通して、神や先祖に自分を分かってもらえていると感じ、孤独を乗り越えている人もいます。宗教で孤独が解消される人もいるのです。

3 仲間外れにされている
いじめやハラスメント、転校や転職して仲間に入れない、こうしたことも孤独の大きな原因になります。
いじめやハラスメントがあっても、「仕事の収入がなくなるから我慢する」、「よけいに孤独になるから我慢する」という人もいますが、嫌な思いをしながらその場にいる必要はありません。新しい出会いが必ずあるので、居心地の悪い場所には長居しないようにしましょう。
4 社会から孤立している
年をとること、家族の死、病気、貧困、災害など、さまざまな理由から、人は孤立してしまいます。また、発達障害でコミュニケーションの能力に問題があることから、周りから孤立する場合もあります。
何とか辛い状況から抜け出そうとしても、頼れる人がいない場合が多く、そもそも、どこの誰に助けを求めたら良いのかも分かりません。2023年には、孤独・孤立対策推進法が成立しました。現在は、国をあげて、孤独や孤立への対策が進められています。最寄りの役所だけでなく、電話やネットにも公的な窓口があります。気軽に相談してみるも良いと思います。
5 孤独で死にたい
常につよい孤独を感じる場合は、すでにうつ病になっている可能性があります。うつ病は気分の落ち込みの病気ですが、症状で孤独を感じる場合もあります。それだけでなく、「不安感」、「人と会いたくない」、「何もしたくない」、「昼夜逆転」、「食欲の低下」、「体調不良」などの症状がある場合は、うつ病の可能性があります。特に、自分に生きる価値がないと感じて死にたいと思うことは、大変危険なサインですので、早めに精神科を受診しましょう。
また、孤独感から妄想を抱えてしまうことがあります。「誰かに見られている」、「誰かに嫌がらせをされている」と感じて、カーテンを閉め切った生活をするのは、精神疾患の症状です。
調査によれば、日本人の14人に1人は、深刻な孤独を抱えています。人生ではたくさんの人と出会いますが、自分のことを理解してくれる人はほんの僅かです。100%分かってくれる人となると、一生出会えないかも知れません。ですから、少しでも気持ちを分かってくれる人が、世の中に一人でもいるならば、それは宝のような存在です。
カウンセリングや精神科で、心の専門家に相談しても、話のピントが合わず、理解されている感じを持てないこともあります。人には相性の良し悪しがあるからです。しかし、趣味で出会った人に何気なく話したことを通して、自分の一部分でも分かってもらえると、孤独感がスーと消えることがあります。良い出会いがあるように、諦めずに行動してみることが大切なのかも知れません。
