うつ病の寛解期やった方が良いこと
症状が治まっても、うつ病は治ったわけではありません。
うつ病という暗くて長い、出口の見えないトンネルを歩き続け、ようやく抜け出たことを「寛解(かんかい)」と呼びます。なぜあえて「治癒」と呼ばないかというと、決してうつ病が終わった訳ではないからです。
データによれば、うつ病の再発率は非常に高く、一度発症した人の約半数が再発を経験します。さらに、二度、三度と繰り返すほど、その確率は跳ね上がっていきます。
この理由は、一旦うつ病の症状が治まったとしても、脳神経の炎症はその後何年も続いているからです。そのために脳はストレスに反応しやすい敏感な状態にあり、ちょっとしたストレスが引き金で再発が起こってしまいます。
実を言うと、うつ病は一過性の病気でなく、糖尿病や高血圧のような慢性の病気なのです。糖尿病で数値が安定したと気を抜いて、暴飲暴食するようになったら糖尿病は悪化します。数値が安定しても食事のコントロールが必要なように、うつ病も症状が落ち着いても予防が必要なのです。
今回は、二度とあの苦しい日々に戻らないために、寛解期の今だからこそやっておくべきことを6つ説明しましょう。 ぜひ実践して、再発のリスクをなくしてしまいましょう。
うつ病という暗くて長い、出口の見えないトンネルを歩き続け、ようやく抜け出たことを「寛解(かんかい)」と呼びます。なぜあえて「治癒」と呼ばないかというと、決してうつ病が終わった訳ではないからです。
データによれば、うつ病の再発率は非常に高く、一度発症した人の約半数が再発を経験します。さらに、二度、三度と繰り返すほど、その確率は跳ね上がっていきます。
この理由は、一旦うつ病の症状が治まったとしても、脳神経の炎症はその後何年も続いているからです。そのために脳はストレスに反応しやすい敏感な状態にあり、ちょっとしたストレスが引き金で再発が起こってしまいます。
実を言うと、うつ病は一過性の病気でなく、糖尿病や高血圧のような慢性の病気なのです。糖尿病で数値が安定したと気を抜いて、暴飲暴食するようになったら糖尿病は悪化します。数値が安定しても食事のコントロールが必要なように、うつ病も症状が落ち着いても予防が必要なのです。
今回は、二度とあの苦しい日々に戻らないために、寛解期の今だからこそやっておくべきことを6つ説明しましょう。 ぜひ実践して、再発のリスクをなくしてしまいましょう。
1 やりたいことの60%でブレーキをかける
抑えつけられていた気持ちが解放され、やれなかったことを再開したくなるのが寛解期です。溜まっていた家事を片付けたい、疎遠になっていた友人に連絡したい、遅れていた仕事の遅れを取り戻したい、と色々なことに手を出したくなるでしょう。これは、脳の働きが回復している証拠でもあります。
しかし、ここで全力疾走をしてしまうのが、典型的な再発パターンです。寛解したばかりの脳は非常に脆い状態が続いています。そこで守ってほしいのは、何事もやり過ぎないように、60%くらいでブレーキをかけるということです。
「もう少しできそうだな」とか「あと少しだけ進めたい」という気持ちがあっても、我慢して切り上げてください。 100点を目指して燃え尽きるのでなく、60点で「まあいいか」と笑える自分が目標です。「余力を残して一日を終える」という感覚を大切にしましょう。
2 何をやったら具合が悪くなるかを覚えておく
調子が良い今のうちに、過去の経験を振り返り、どんな行動や状況で具合が悪くなったかを思い出してください。
例えば、残業、出張、苦手な人との関わり、夜更かし、酒の飲みすぎなど、悪いスイッチを入れてしまう出来事を「NG行動リスト」とリストアップしてみましょう。NG行動は避けて生活するようにします。自分の限界を知り、地雷を避けて歩く技術を身につけることが大切なのです。
3 気を遣う人とは関わらない
「いっしょにいると常に気を遣う」、「いつも何かを命令してくる」、「なんでも干渉してくる」、などなど、世の中には、「この人と関わると疲れるし、具合も悪くなる」という特定の人が必ずいます。もしかするとこの人が発症した原因の一つになっていたのかも知れません。
「どんな人ともうまく関わるのが大人」という考えに囚われる必要はありません。「嫌な人は嫌」、「関わりたくない人とは関わらない」をモットーにして、付き合う人を選ぶようにしましょう。
SNSの返信も、無理にしなくても大丈夫です。「既読」のマーク自体が、「読みました」という返信です。返事は絵文字だけでも良いのです。相手に気を遣って丁寧な文章を入力することに無駄なエネルギーを費やす必要はありません。
4 薬の自己中断を絶対にしない
調子が良くなってくると、多くの人が「もう薬に頼らなくても大丈夫」と考え始めます。 毎日飲み続ける面倒や、副作用への不安、薬を飲んでいることへの負債感などから、自己判断で薬を中断しがちです。
うつ病の薬は症状を抑えているだけではありません。再発を予防する効果を持ち合わせています。薬の卒業は、客観的に見ている主治医に任せましょう。穏やかに毎日を過ごせているのなら、薬は予防のために飲んでいると考えましょう。
5 前の自分に戻ろうとしない
辛い期間を抜けると、つい「病気になる前の、バリバリ働いていた自分」を目標にしてしまいがちです。 以前のような生活に戻ることが治ることだと思っていないでしょうか?
しかし、一度立ち止まって考えてみましょう。 以前の生き方、考え方、そして無理の重ね方が原因でうつ病になったはずです。過去に戻ろうとするのは、再発の大きなリスクです。自分はうつ病の経験でヴァージョンアップしたと考え、リスクを避ける新しい生活習慣を身に着けることが賢い生き方です。
6 うつ病になった自分を責めず、人生を取り返そうとしない
寛解期に多くの人を苦しめるのが、「あんなに苦しむ前にどうにかできなかったのか」という後悔です。中には療養中に動けなかったことを「無駄な時間を過ごした」と後悔している人もいるでしょう。
しかし、過去の自分を責めることは、回復しかけている心に自らムチを打つようなものです。うつ病は、決してあなたが弱いからなったのではありません。むしろ、限界を超えてまで走り続け、頑張りすぎてしまったという証拠です。
うつ病の経験を通して、自分の心の限界を知り、自分を守るための具体的な対処法を学ぶことができたと考えましょう。また、同じ悩みで苦しんでいる人の気持ちも理解できるようになったはずです。 これは、病気にならなければ決して得られなかった、これからの人生を生き抜くための力になるはずです。
ですから、失った時間やキャリアを取り返そうとするのはやめましょう。過去を変えることは誰にもできないし、失ったものを埋め合わせようと無理をすれば、また同じ場所でつまずいてしまいます。
人生は「取り戻す」ものではなく、今この瞬間から「新しく作っていく」ものです。 うつ病になった過去も含めて、今の自分なのだと受け入れてみましょう。 再発を防ぐために最も大切なことは、うつ病になった自分を許してあげることです。
