心が壊れてしまった人に起こること
カッコ悪くても、自分を守るために逃げることが必要な時もあります。
無理をしていると体が壊れて病気になりますが、過剰なストレス、我慢の限界を続けていると、心も壊れて病気になってしまいます。
体には警報システムが備わっているので、無理をし過ぎていると、体の違和感や痛みなどで異常を知らせてくれます。心も壊れてしまう前に、必ず心の不調の警報が鳴ります。それを無視して変わらない生活をしていると、ついには心が壊れてしまうのです。
今回は、心が壊れる前に発する警告のサインを8つ紹介しましょう。これを無視していると心の病気になってしまったり、治った心の病気が再発をしてしまいます。
無理をしていると体が壊れて病気になりますが、過剰なストレス、我慢の限界を続けていると、心も壊れて病気になってしまいます。
体には警報システムが備わっているので、無理をし過ぎていると、体の違和感や痛みなどで異常を知らせてくれます。心も壊れてしまう前に、必ず心の不調の警報が鳴ります。それを無視して変わらない生活をしていると、ついには心が壊れてしまうのです。
今回は、心が壊れる前に発する警告のサインを8つ紹介しましょう。これを無視していると心の病気になってしまったり、治った心の病気が再発をしてしまいます。
1. 無気力と慢性疲労
心が壊れる前のサインとして最も分かりやすいものは、無気力や疲労感です。やる気が起きないために、いつまでも大事な仕事や用事を先延ばしにしていると、「怠け癖」がついたと感じやすいのですが、これは心のSOSです。休日にずっとゴロゴロしていることも同様です。
人は通常数日間ゆっくりしたら回復できるものです。2週間以上も気力が戻らないのは、いま抱えている問題や生活習慣を見直さなくてはならないサインです。
2 理由のない体の不調や痛み ・身体化(しんたいか)
心と体はつながっているので、心の不調は体の不調としても現れます。めまい、頭痛、腰痛、胃痛、吐き気、慢性的な下痢や便秘など、医学的な原因が特定できない不定愁訴は心のSOSのサインでもあります。
心の不調が体の症状に変化するため、これを心理学では身体化(しんたいか)と呼びます。体の不調は、心の悲鳴でもあるのです。
3.過剰な警戒心と予期不安
心が壊れてしまう直前には警戒心が高まり、何かをしようとする度に「注意をしろ」という命令が脳から発せられるようになります。その結果、問題が起きていないにもかかわらず、「何か悪いことが起こるのではないか」という漠然とした不安を感じるようになります。
例えば、ニュースで見た事件が自分にも起こるのではないか、大地震が来るのではと心配するようになるでしょう。これらは予期不安と呼ばれるものです。
警戒心が高まると、確認行動も増えるようになります。書類やメールの間違いの確認、戸締りの確認、料理の火を消したかどうかの確認など、まるで儀式のように何度も確認を繰り返す場合もあります。
4 小さな失敗で全てがダメになったと考える
警戒心の高まりとともに、脳の中ではポジティブな情報は無視され、ネガティブな情報だけが強調されるようになります。そのために、何事も悪いことばかりが目にとまり、いつもマイナスなことばかりを考えるようになるでしょう。
例えば、ふつうならば気にならないような人の態度を勘繰って、「何か失礼なことをしてしまったかな」、「嫌われてしまったかな」と自分を責めることもあります。1つの失敗で、すべてがダメになったように感じることもあるでしょう。前向きな姿勢がなくなってしまうのです。
5 優柔不断になり、同じことをグルグル考えてしまう
心の限界がくると、優柔不断になり、答えが出ないような問題を際限なく考え続けるようになります。これは反芻思考です。
特に過去の出来事をグズグズと後悔して前に進めません。優柔不断で、今日はどんな服を着ていくか、夕食に何を食べるか、といったような些細なことさえも決めることができなくなります。決断を人に頼るようになり、責任から逃れようともします。
6 ハラスメントをする
周囲の目を気にせず店員を怒鳴り散らすカスハラが問題になっていますが、ハラスメントをする加害者は心の問題を抱えています。心が限界になると情緒のコントロールがつかなくなり、些細なことで怒りが爆発するようになるのです。
情緒の不安定さは、怒りだけではありません。ちょっとしたことで悲しくなり涙が出てしまうのも心のSOSのサインです。
7 自分が自分でない感覚・離人感(りじんかん)
心が限界を越えそうになると、心と体がバラバラになることがあります。例えば、気を失ったり、一時的に記憶がなくなったりという現象です。これを心理学では解離と呼びます。
さらに、自分が自分でない感覚、自分の周りに膜ができたような感覚、現実と溝ができたような感覚、時間が過ぎるのが早くなったり遅くなったりする感覚、という場合もあり、これらは離人感と呼ばれるものです。
こうした解離の現象は、心の限界のサインであり、さまざまな精神疾患でも起こる可能性があります。
8 自分を傷つける行為
痛いことは誰でも嫌なはずです。ところが、心が限界にくると、爪・髪の毛・顔をむしる、手足を自分で切りつける、吐いてでも食べ続けるといったような、自分で自分を傷つける行動が見られることがあります。
「健康なんかどうでもいい」という気持になって、大量の飲酒や喫煙をするのもその一つです。その場の快楽のために、向精神薬や風邪薬などを大量に飲んだり、違法な薬物を利用したりする人もいます。自分の命のことに投げやりになってしまうのです。
以上、心が壊れる直前の8つのサインでした。
体のケガが自然に治るように、心にも自然な回復の力が備わっています。しかし、それが働くためには、ダメージが浅いうちに対処することが必要です。心が完全に壊れてしまったら、長い時間の治療が必要になってしまいます。
何よりも、辛いことから早く逃げ出し、ゆっくり休養することを考えましょう。心の回復に最も大切なことは安心を感じることです。
「努力」、「根性」、「忍耐」は大切なことですが、今回紹介したような心のSOSが出ているならば、辛い状況から逃げることを考えましょう。自分の心を守れるのは自分だけです。人目や評判を気にして、「いまは踏ん張らないと」と考える人も多いのですが、カッコ悪くても逃げることが必要な時もあるのです。
また、休むだけで回復しない場合は、 精神科やカウンセリングなどの専門家に相談することも考えてみましょう。
