うつ病の人ができない意外な7つのこと

あまり知られていないのですが、うつ病の人はある意外なことができません。


うつ病は、発病するまでに当たり前にできていたことが、できなくなる病気です。健康なときの自分と比べ、そのギャップに苦しみ、「情けない」と自分を責めてしまいます。
「朝起きられない」「食欲がない」——そういったことは、だいぶ知られるようになってきました。


しかし、今回紹介するのは、あまり知られていない、でもうつ病の人なら共感できるうつ病の人ができないことです。
それでは、うつ病になるとできなくなる意外な7つのことを見ていきましょう。





① 「暇」を楽しむこと

うつ病の人は体が動かないため、一日の大半をゴロゴロして過ごします。 傍から見れば「ただ寝ているだけ」に見えるかもしれません。
でも、頭の中は休んでいません。


昔のつらかった出来事、あのときこうしていれば良かったという後悔。 今の自分への自己嫌悪、何もできていないという罪悪感。 将来への不安、このまま一生治らないんじゃないかという恐怖。

そういったマイナスの思考が、ひっきりなしに頭の中を駆け巡ります。 しかも、その考えを自分では止めることができない。
体は横になっているのに、頭だけがフル回転し続ける。 「もう、わーっ!」と叫んでしまいたくなるような感覚が、 うつ病の「暇な時間」の特徴です。



② 我慢すること

うつ病になると、心の余裕が完全に底をついた状態になります。

健康なときは何でもなかったちょっとした一言、 少しの待ち時間、小さなトラブル。
そういったことを受け流す余裕がなくなってしまうので、 普段なら我慢できることが、我慢できなくなります。


周りの人からは「わがまま」「自己中」と誤解されることもあるでしょう。 でも、忍耐力がないのではなく、忍耐力を支える余裕そのものが病気に奪われているのです。



③ 嬉しいニュースに喜ぶこと

友達の結婚報告、同僚の昇進の知らせ。


「おめでとう」と言葉では言えても、心から喜ぶことができません。
なぜかというと、相手の喜ばしい出来事が、 今の動けない自分との比較になってしまうからです。


「あの子は結婚できているのに、自分は何もできていない」 「同期は昇進したのに、自分は休職している」
嬉しいニュースを聞くたびに、今の自分が浮き彫りになって、 そのたびに深く落ち込んでしまいます。




④ 未来の予定を立てること

「来月、飲みに行こうよ」
この一言が、うつ病の人には大きなプレッシャーになることがあります。


来月の自分がどんな状態なのか、まったく想像できないからです。 今日ですら、午後になったら動けなくなるかもしれない。 そんな状態で、先の予定を約束することがとても怖い。


楽しそうなイベントの誘いも、旅行の計画も、 「行けなかったときに申し訳ない」という気持ちが先に立ってしまって、 どんな誘いも受けられなくなってしまいます。
断り続けているうちに、誘われること自体がなくなっていく。 それがまた孤独感につながって、症状を悪化させてしまうこともあります。



⑤ 具合が悪いときに会話すること

うつ病がひどい日に話しかけると、返ってくる言葉は 「うん」「はい」「ううん」——それだけ、ということがあります。
無視しているわけでも、嫌いになったわけでもありません。 具合が悪いときは、会話そのものがつらくて、それ以上続けることができないのです。


ただ、一つ知っておいてほしいことがあります。
うつ病の人でも、体調が良い日には普通に話せます。 向こうから話しかけてきたときは、積極的に話し相手になってあげてください。 そういう時間が、うつ病の人にとって本当に救いになります。


「具合が悪いときは無理しなくていい、話したいときは話そう」 そんな関係が、いちばん安心できる環境です。



⑥ 同窓会に行くこと

久しぶり!最近どうしてる?」
この一言が、うつ病の人には怖くてたまりません。


仕事は?結婚は?子どもは? 同窓会はそんな話題が飛び交う場所。
今の自分には、胸を張って話せることが何もない気がする。 働いていない、何もできていない、前に進めていない—— 今の自分に自信が持てないから、行く気になれません。



「みんなに会いたい」気持ちはあっても、 「今の自分を見せたくない」気持ちが勝ってしまう。
だから誘いを断り続けて、また孤立していきます。



⑦ 回復していることに気づくこと

治療を続けて、少しずつよくなっていても、 うつ病の人は自分が回復しているとわかりません。
「よくなった」と感じる感覚そのものが鈍くなっているので、 前より動けていても「まだダメだ」と思い続けてしまう。


さらに、数日前や1ヶ月前の自分と比べて落ち込んでしまうこともあります。 「先週は少し外出できたのに、今日は動けない」と感じると、 回復しているどころか、むしろ悪くなった気がしてしまうのです。


でも、うつ病の回復は3歩進んで2歩下がるのが普通です。 直近と比べるのではなく、1年前の自分と比べてみてください。
1年前は寝たきりだったのに、今はお散歩に行けるようになった。 1年前は起きる時間が午後2時だったのに、今は午前中に起きられるようになった。


まだまだ元気とはいいがたくても、 1年前と比べれば、確かに前に進んでいるはずです。
回復の途中にいる人に、外から「よくなってるよ」と伝えることも、 とても大切なことです。




以上、うつ病の人ができないこと意外な7つのことを紹介しました。


できないことがあっても、自分を責める必要はありません。
もし今、自分がつらいと感じているなら—— 「病気だから仕方ない」と、少しだけ自分を許してあげてください。


一番良くないことは、今まで頑張ってきたあなた自身を責めることです。