双極性障害の人がやってはいけない7つのこと

これをやると躁状態になる」という出来事があります。


双極性障害は、気分が高まる「躁状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」をくり返す病気です。気分の2つの極を行ったり来たりするという意味で双極です。


以前は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、うつ病と混乱しやすいために呼び方が変えられました。双極性障害をカミングアウトしている有名人も多いように、決して珍しい病気ではありません。


双極性障害の人はほとんどの時間をうつ状態で過ごしており、何かのきっかけで躁状態になります。すると別人のようにエネルギーにあふれて、おしゃべりで活動的になり、ついには浪費で全財産を失ったり、トラブルを起こして大切な人間関係を失ったりすることがあります。急激にうつ状態となり自殺を試みるケースも多く、躁状態は避けて通りたいものです。


脳の活動の病気であるために、躁状態を100%予防することはできませんが、何らかの心理的な引き金もあります。双極性障害の人は引き金になることは避けて生活するべきでしょう。


そこで今回は、双極性障害の人が躁状態にならないために、やってはいけないことを7つ紹介したいと思います。




1株やFXなどの投資

儲け話につい誘惑されてしまう双極性障害の人は多いようです。投資やギャンブルに大金をかけてしまい、大儲けしても大負けしても躁状態になる大きな引き金になります。お金の刺激がスイッチになるのです。


そもそも症状として衝動的に大金を使ってしまうことがあり、儲け話につられてしまうのは仕方がない場合もありますが、一発逆転のような儲け話には日頃から首を突っ込まないことが大切です。



2働きすぎ

仕事が多く、少ない睡眠時間で働いていると躁状態になることがあります。過労が脳に良くない刺激を与えてしまうのです。うつ状態で何もできなかった時間を取り戻そうと、頑張り過ぎて躁状態になる人もいます。


眠る時間を削って働いて、そのうち「眠らなくても平気」という感覚になると危険な状態です。具体的には「3〜4時間しか眠っていないのに疲れを感じない」、「夜中でも良いアイデアが浮かんできて頭が冴えている」といった感じです。一見調子がいいように思われますが、躁状態が始まっている危険なサインです。



3不規則な生活

不規則な生活も躁状態になるリスクがあります。具体的には看護師、介護士、ドライバーなどのシフトや夜勤の多い仕事に就くことです。


シフトが続いているうちに、強いイライラや怒りっぽさを感じるようになり、些細なことで人をどなりつけたり、けんかをしたりとトラブルを起こすようになったら躁状態の始まりです。双極性障害の人にシフトや夜勤の仕事はお勧めできません。




4 未来の予定を立てること

大切な人との別れなど、喪失体験も躁状態の引き金になります。死別や失恋に関しては避けられないことですが、不倫や周囲の同意を得られないような恋愛のように、将来別れが予測できるような不安定な恋愛関係は避けるべきではないかと思います。別れ話に伴い躁状態になることがあり、つきまといや自殺につながるケースもあります。



5薬をやめてしまう

安定した期間が長く続いていると、毎月病院に通って薬を飲んでいることに意味を感じなくなります。そのうち「もう治ったから薬は飲まなくていいかな」という日が増えて行くでしょう。


しかし、炭酸リチウム、バルプロ酸、アリピプラゾール、クエチアピンなどの双極性障害の薬は躁状態が現れないようにする予防の効果があります。薬をやめて数カ月すると、何かのきっかけで躁状態が現れることがあります。双極性障害は治療に長くかかる病気です。主治医の許可が出るまでは予防服薬をしましょう。



6 いつも飲まない薬

いくつかの医薬品が躁状態のスイッチを入れてしまうことが知られています。アレルギーやリウマチで処方されるステロイドの内服薬や、頭痛で処方されるトリプタノールという抗うつ薬は躁状態になる副作用があります。


また、ピルなどのホルモン剤はうつ状態になる可能性があります。こうした薬を飲む場合は、医師に双極性障害に影響がないかを尋ねる必要があるでしょう。


また麻薬などの違法薬物も躁状態になりやすい薬物です。


7 激しいスピリチュアル体験

瞑想やパワースポット巡りなどのポジティブで軽いスピリチュアル体験は精神疾患に良い効果があります。最近では「マインドフルネス」という瞑想治療を行う医療機関もあります。しかし、断食や祈祷生活などの激しい宗教体験は躁状態を起こしてしまうことがあるので要注意です。


霊能者から心霊治療を受けたら躁状態になって精神病院に入院したということは昔から良く聞く話です。病気が長引いていると、周りの人からスピリチュアルな治療を勧められることがありますが、必ず主治医に相談しましょう。




今回は、双極性障害の人がやってはいけない7つのことをご紹介しました。


これらは躁状態になって大切な人間関係を壊したり、お金を失ったりと悲しい結果を防ぐためのものです。また、「眠れない」、「イライラする」、「落ち着かない」といったサインが出たら、早めに薬の治療を受けることで最悪の状態を抑えることができます。


自分では気づきにくいのが躁状態の特徴ですが、家族や身近な人に気づいてもらうことも早期の対応につながります。