2021.09.25

分かっていても、ついやってしまうことは?

こんなことはありませんか?
例えば、
①子どもが夜中までゲームをやっていて、「早く寝なさい!明日の朝は起こさないわよ!」と毎晩怒鳴る。

②ご主人が帰宅すると靴下を廊下に放り出し、「もう!靴下は洗濯カゴに入れてよ!」

③ワンちゃんが、あなたといる時にご主人が部屋に入ってきたら猛烈に吠える。

何度も何度も繰り返していても、別の方法を考えることも出来ず、悪循環を繰り返してしまうこと、ありそうですね。

そんな時に、こんな方法が参考になるかもしれませんよ。
 まずは、今まで解決策としてとっていた行動を変えることです。解決策だと思っていても、それこそが、問題を長引かせているのです。とにかく、違ったことをやってみましょう。

①の場合
・寝る時間になったら、静かに優しく声をかける。そして、朝は起こさない。
・母親(父親)が、自分の好きなことを夜中まで(明け方まで)やって、寝坊する

②の場合
・ご主人の帰宅時間に洗濯カゴを玄関に置いておく
・ご主人の靴下を洗濯カゴに入れるたびに、カレンダーにシールを貼り、ポイントを貯める。ポイントを好きなことに使う。
 ポイントが貯まるので、靴下を脱ぎ散らかしても嬉しくなる?(あなたの対応が変わるはず)
 
 ③の場合
 ・今まではワンちゃんが吠えると、あんたはワンちゃんを抱きしめました。しかし、ワンちゃんが吠えたらご主人を抱きしめる。
 
 
 ①~③は悪循環を切る、今までとは違った行動です。相手が「えっ???」と少し驚き、思考が混乱します。そして、相手が今までと違った行動をとる可能性があります。
①の場合は、お母さん具合が悪いのかな?すごく怒っているのかな?と今まで考えもしなかったことに意識が向くかもしれません。

②の場合は、あなたはポイントが貯まるといいことがあるので、靴下脱ぎ散らかしを見ても、「ヤッター」と思って表情が今までとは打って変わるかもしれません。それは、ご主人に新しい刺激となり、行動が変わる可能性があります。

③の場合は、ワンちゃんは吠えれば抱きしめてもらえたのに、吠えたら入ってきた旦那さんが抱きしめてもらえるの???と相当に混乱します。そして、吠えなくなるかもしれません。

どうですか?
今まで解決策と思ってやっていた行動を変えてみませんか?
2021.09.07

アダルトチルドレンとヤングケアラー、親と縁を切りたい人

 アダルトチルドレンとは、「アダルトチルドレン・オブ・アルコホーリクス」を略したもので、日本語に訳すと「アルコール依存症の家庭に産まれた人」という意味です。
 
 アメリカには日本と比べものにならない数のアルコール依存症の問題があり、1970年代のアメリカでは、アルコール依存症の家族の研究が盛んに行われました。アルコール依存症の家庭の子供は、いつ親が酒を飲んで暴れ出すか分からない不安の中にあり、つねに緊張が抜けず、感情を抑え込まれた生活を送りました。そのために、大人になっても自分の感情が出せなくなり、自分を責め、自尊心が低く、生きづらさを感じていることがわかりました。
 
 
 その後、この現象は薬物依存、ギャンブル、ワーカホリック、暴力で虐待された家庭に育った人に共通にみられることが知られるようになりました。このような親の都合で子供が抑圧されている過程を機能不全家族と呼ぶようになりました。
 アダルトチルドレンの考え方は、日本には1989年に入り、当時の20代から40代の人たちに受け入れられました。書かれた本はベストセラーになり、テレビでは何度も特集が組まれました。アダルトチルドレンを治療するという施設には行列ができたくらいです。

 なぜここまで受け入れられたかと言うと、この世代の多くの人が厳しく仕事中毒の父、子供に学歴をつけることを目的にした良妻賢母の母、という昭和の高度成長期の家庭に育っていたからです。日本ではこのような家庭も機能不全家族ととらえました。

 アダルトチルドレンの考え方は、自分の生きづらさは自分のせいでなく、家庭が機能不全家族だったから仕方ない、自分をせめずに人生を先に進もうという、新しい自分をつかむための心の啓発として大きな役割を果たしました。
 しかし、残念ながら親を責め続けて許せないまま、恨みに囚われて人生を先に進めなくなってしまう人も多く現れました。また、アダルトチルドレンの意味が拡大解釈されて内容が曖昧となり、心理学や精神医学などの学術の分野からは扱われなくなりました。現在は当時と家庭のあり方が変化したこともあり、一時のブームが去ったという印象です。

 最近アダルトチルドレンと似ているヤングケアラーという言葉がメディアでよく取り上げられます。ヤングケアラーは親の病気のために家事や介護を強要される子供を言います。彼らの中には、親の心配ばかりして全く甘えられず、本音を言ったら親に嫌われる不安から、親の顔色だけを見て育った人もいます。こうした人は心を病み、大人になっても自分の気持ちを抑えたり、悪いことがあると自分をせめる癖がついてしまいます。つねに緊張感や絶望感があり人生を楽しめません。このような心を病んだヤングケアラーもアダルトチルドレンと呼べるでしょう。
 アダルトチルドレンやヤングケアラーで苦しんでいる人たちは、子供の頃に親から無償の愛情を受けられず、親の事情に振り回され、親の要求を満たさない限り親に認めてもらえなかった苦しみを味わった人たちです。
 
 
 成人して経済的に自立することで、一時的に親の束縛から逃げ出すことができます。形としては親と縁を切ることはできますが、何か辛いことがある度に親の顔が浮かんで許せない気持ちになります。いつまでたっても親への恨みがとれず、それが心の成長を妨げて人生を先に進めないでいます。
 
 低い自尊心と恨みの感情は悪い循環をつくり、心の傷が癒されるどころかさらに心が病んでしまいます。一言でも「悪い親ですまなかった」と謝ってもらえれば救われるのに、思い切って連絡しても、以前と変わらない親の様子によけい辛い思いになります。
 
 この悪い循環を抜けるためには特効薬はありません。やはり親には期待せずに距離を取り続けた方がよく、むしろ信頼できる人との出会いを積み重ねていく方がよいでしょう。友人、恋人、なかなか良い出会いがなければ心理カウンセラーに相談するのも良いかもしれません。こうした利害関係のない良い人間関係が唯一傷ついた心を癒してくれる方法ではないでしょうか。
 精神科医の夏苅郁子さんは、統合失調症の母、暴力をふるう父の家庭に育ちました。幼少期、自分勝手な父は留守がちで、病気の母と2人だけの孤立した生活を送りました。妄想で狂って暴れる母とそれを殴る父の姿が忘れられないと言います。病気の母親は離婚し追い出され、父と生活をすることになります。学校の成績が良く医学部に進学しましたが、リストカット、摂食障害、薬物依存になり、精神科を通院するようになります。低い自尊心と絶望感に囚われ、2度の自殺未遂をしたそうです。心の中には常に両親の姿が恐怖や怒りとして残っていたそうです。
 
 しかし、よき理解者である夫や、統合失調症の母を持つ同じ境遇の漫画家中村ユキさんとの出会いを通じ、両親を理解し許すために自分の過去と向き合うようになります。そうせざるを得なかった両親を理解する中で自分自身の心も解放され成長していくことを語っています。現在は児童精神科の診療とともにヤングケアラーの啓蒙活動をして活躍されています。
 
 夏苅さんのように、親に愛してもらえなかった恨みは、親と縁を切って終わらせてはいけないのかも知れません。信頼できる人との出会いを通じ、心に少しでも余裕が出たら、親の不完全さを受け入れて、いつか親を許すことが必要なのかも知れません。
2021.09.06

悪循環を描いて変化を起こす

コロナ以前はこんな悪循環って、あったかと思います。
複雑にいろいろ考えるより、悪循環図を書いてみるとシンプルに解決を考えることができます。

実は、「奥さんが文句を言う」から「飲んで遅く帰ってくる」のかもしれませんね。循環しているので、何が起点になっているかは、正直わからないものです。

旦那さんがダラシナイ、とか、奥さんの性格が悪い、とかそもそも2人の相性が悪いとか、そんな議論は不要なのです。

単に、その出来事が循環しないために何をしたらいいか、をシンプルに考える方が楽になります。
奥さんはいつも「怒って文句を言う」から「帰宅後の晩酌の用意をして待っている」とか、「夜食を作っておく」とか「小遣いを足してあげる」とか、いつもと違うことをします。
すると、悪循環の形が崩れて変化するのですね~。

こんな悪循環はよくみられます。

「子どもが夜遅くまでゲームをして勉強をしない」⇒「親、叱る」⇒
「子どもゲームをする」⇒「親叱る」・・・

循環図にしてじっと眺めてみてください。
今までと同じことをしていたのでは、堂々巡りはいい方で、そのうち子どもが暴れたり、学校に行けなくなったりと悪い方向に向かっていくかもしれません。

ですから、今までやったことがないことで循環を変えることが必要になってきます。よくやられているのは、「ゲームをやる時間を決める」「ルールを守らなかったら小遣いをあげない」「ゲーム機を取り上げる」こんなことをやって、大揉めになるご家族が多いです。
では何をやるのか???

ここが知恵の絞りどころです。
子どもさんを観察して、少しでもゲームの時間が少なかったのはどんな時か?ちょっとでも親の言うことを聞きいれたのはどんな時か?
ゲーム以外で楽しそうにしているのはどんな時か?

よく観察することで、小さな変化を起こすことが出来ます。
小さな変化が起きると、悪循環が回りにくくなって、悪循環図が変化していきます。たとえば、ゲームはするが、好きな教科の宿題はやるとか。
何???好きな教科だけだって?!と思われるかもしれませんが、大事なことは小さな変化を起こすことです。

ご家族だけで考えることが難しい場合は、家族療法のカウンセリングを受けるのもいいでしょう。
2021.08.20

悩みを相談されたら

皆さんは、友達に悩み事を相談された時に、どんな風に聞きますか?

例えば、「異動してきた上司がさ、細かいことに頭を突っ込んできて、いちいち煩いから、ホント面倒なんだ」とか言ったらどうでしょうか?

共感しますか?
「そりゃ、やってられないね」
「面倒って思うの当然だよな」
「それは大変だね」

ねぎらいますか?
「そんな上司がきても、よく頑張っているね」

実は、これだけでも、話しをした人は気持ちが楽になることが
多いのです。

では、反対の場合はどうなるか、想像できますか?

上司の立場に立ってしまう。「そりゃあ前の上司はいい加減だったからね。着任して修正しようと焦っているんじゃないの?」とか。
「新しい環境で神経質になっているんじゃないの?」とか。
こんな反応をされると、もっともっと上司の嫌なところを探して攻撃的に言いたくなりますよね。
話しを聞いてもらっても、全然気持ちが晴れません。
こんな相談だったら、どうでしょうか?
「小学生の頃は言うことをよく聞くいい子だったのに、今はゲームばかりして注意すると鬼の形相で怒鳴ってくるのよ。私の育て方が悪かったのかしら。主人に相談しても子育ては任せてあると言って、逃げるの。本当にどうしたらいいのか分からない」と頭を抱える。

どこに共感できそうですか?
「いい子だったからこそ、余計に心配になるね」
「一人で抱えてしまったら苦しいね」とか。

ねぎらいは、
「旦那さんの協力がないのに、一人でよく持ちこたえているね」

逆に息子さんや旦那さんの立場で
「ゲームにのめり込みたいほど辛いことでもあるんじゃないの?」
「ご主人も仕事が忙しいから仕方がないよ」と言うと、そのお母さんは「この人に話しても気持ちを全然わかってもらえない。仕方がないわ」と落ち込むかもしれません。

誰かに相談されたら、「共感」「ねぎらい」ができると相手の気持ちが少し軽くなりそうです。

「共感」と「ねぎらい」のスキルで話しを聴くだけで、相手の気持ちが少し軽くなって、状況が少し変化する、ということもあります。
こんなスキルを使わないのは勿体ないので、使ってみてはいかがでしょうか。
2021.08.17

効果的な短期療法のスキルを使ってみませんか?

人間関係で悩んだ時、”自分”が変わらなければ問題は解決しない、と悩む人がいます。”あの人”が変わらなければ問題は解決しない、と怒る人がいます。
あなたは、問題解決のためには「自分が変わる派」「相手が変わる必要がある派」のどちらでしょうか?
考え方のクセなので、どちらかの傾向があると思います。

人が変わるって、もの凄く大変なことだと思いませんか?
自分を変えるのも大変ですが、相手を変えることは至難の業ですね。

そこで、もっと簡単で効果的な方法をご紹介します。
それは、短期療法(ブリーフセラピー)という心理療法です。
悪者を作らずに、楽になる方法です。

こんな方法です。
1.役に立っていた条件を取り戻す
2.小さな変化を起こす


たとえば、
新型コロナのために仕事が減ってしまったお父さん。
酒量が増えて、家で不機嫌に酒を飲み、妻や中学生の子供に怒鳴ることが多くなった。家族はそんな父親に怒鳴られないように、父親が酒を飲み始めると、別の部屋に退散するようになった。

さて、どうしたらいいでしょうか?
「役に立っていた条件を取り戻す」のは、仕事が減ってしまった家にいても「ちょーっとでも機嫌がいい時」を探してみることです。
ちょーっとで、いいのです。
そういえば、妻が好物のつまみを出したとき、とか、妻が静かに側に座っていた時、とか。それを実践することが、「小さな変化を起こす」ことになります。

酒を飲んで怒鳴る父親は最悪だ!
この父親を変えなければならない!

という思考ではありません。
父親は家族が退散してしまい、一人取り残された感があって、寂しかったのかもしれません。
誰も悪くないのです。
そんな考え方をすると、解決が見えやすくなります。

他にも、「部長がいつも機嫌が悪い」「子どもが部屋にこもってしまう」とか、いろいろな場面で使えますので、ぜひ、使ってみてください。
2021.07.14

褒めることが苦手な人に朗報です

あなたは人を褒めることは得意ですか?

意外と苦手な人も多いようです。
照れ屋で言葉に出せない人、
そもそも人の良いところを見つけることが苦手な人。

理由は様々でも、褒めることが難しいという事実は同じですね。
メディアで「褒めて育てる」とか「褒めて伸ばす」と取り上げられると
褒めることが出来ない自分はダメなのか?なんて思ったりしませんか?

「人を伸ばす力」の著者、エドワード・デシは、「アメとムチはもう効かない。課題に自発的に取り組む"内発的動機付け"と自律性が人を伸ばすと言っています。

デシが人を伸ばす力に必要だと書いていることを実践できるのが、褒めること、ではないでしょうか。
実は、照れ屋でも、人の良いところを見つけることが苦手な人でも、褒めることが出来るのです。
それは、相手のよく観察して「出来ていること」「やっていること」を見つけて、その事実を相手に伝えることです。

ポイントは「観察」「事実を伝える」の2点です。

例えば、
試験が近くなっているのに動画ばかり見て勉強しない大学生のお母さん。
思わず怒鳴ってしまった、そうです。
そんな時、子どもを観察して「出来ていること」「やっていること」を見つけたらどうでしょうか?

動画ばっかり見ていると思ったけど、20分くらい勉強していた、とか発見があるかもしれません。
20分だけど勉強したのであれば「勉強してたね」と言えますね、事実を。
その時は、くれぐれも嫌味に聞こえないように、サラリと笑顔で流れるように言ってみるといいでしょう。

職場でも、仕事の完成度が低い社員さんは褒めることが難しいですよね。
そんな時、よく観察してみてください。
実は、後輩の面倒をよく見ている、とか、お客さんとのやりとりが上手だとか、今まで見過ごしていた事実を見つけることが出来そうです。

それを、事実として、言ってみてはいかがでしょうか。
人は褒めてくれた人に好意を持ちます。
すると、仕事が遅いことについて相談してくるかもしれません。
その人が自信をつけて、仕事への向き合い方が変わるかもしれません。

どうですか?
費用は一切かかりません。
あなたの観察力や言葉だけです。
やってみる価値はありそうですよ。
2021.07.02

会社復帰を目指して自宅で一人リハビリをしている方へ

うつ病や適応障害などで休務を余儀なくされ、今は回復の途中にあるあなた。このブログを読んでくださるので、だいぶ回復していると推察します。本当に辛い状態だと文字を見ることさえできませんでしたよね。

会社に復帰するために重要なことの一つは、睡眠リズムが整っていることです。休む前は、頭を悩ますことがあって、寝つけなかったり、眠りが浅かったり、夜中に何度も目が覚めてしまったり、睡眠の質が最悪な状況だった方がほとんどです。

病院で処方された薬を服用して、眠りの質が上がってきたら、朝7時起床、夜11時就寝、というような出勤する時の睡眠リズムに整えていくことが大事です。
そして、それを毎日記録することも重要です。
起床時間、食事、外出、家事や作業、などを記録することで、ご自身の日常を俯瞰することができます。
経済的な理由で早々に復職したいと焦っても、記録を見れば自分自身でまだ療法が必要だということに納得できます。

ある方は、記録をつけることは「役に立たないからやらない」と言い放ちました。そして復職が可能である診断書をもらおうとした時に、医師に言われたのです。「睡眠の記録をとって持ってくること」と。

「役に立たない」と思っても、睡眠リズムが整っていること、それを記録しておくことは、主観的・客観的に回復状態をみることができる重要なデータになります。

もし、自宅で復職のためにリハビリをしているのでしたら、睡眠リズムの記録をとることをお勧めします。
一人でリハビリは大変とお困りの方は、カウンセリングを利用してはいかがでしょうか。

「役に立たないことはやらない」と言うのは、合理的という仮面をかぶった非合理的な思考かもしれません。本当に役に立つことを切り捨ててしまうと、勿体ないことになりますね。ミーデンでは自宅リハビリ中のの方もカウンセリングを行っていますので、ご活用ください。
2021.06.30

あなたは子どもに包丁を向けたこと、ありますか?

子どもが小さな頃は目に入れても痛くない、というほど可愛がっていても、子どもに自我が芽生えてあなたの言うことを聞かなくなったら、どうでしょう?
 
 帰宅したら、靴下は選択カゴに入れる、手を洗う、制服はハンガーにきちんとかける、という行動をとるのが当たり前と思っていると、それをやらない子どもに対して、とても腹が立ちませんか?
 
 スマホは決めた時間以外は使ってはいけない。
 寝る前には必ず風呂に入る。
 寝る時は部屋の電気は消す。
 
 こんな簡単なこと、何で出来ないの?!
 ちょっとやればいいのに、なんでやらないの?!
 子どもをしつけるのは親の役目。意地でもやらせる!
 
 と思いますよね。立派な親として、子どもをしっかりとしつけることは大事な役目だと思っていますよね。
 だから言うことをきかない子どもにイラ立って、つい夕食の準備に持っていた包丁を子どもに向けてしまう、こともあり得ます。
子どもを傷つける気持ちは毛頭なくても、イラ立ちを抑えることが出来ない精神状態になってしまうのですね。これはとっても危険な状態です。

では、どうしたらいいのでしょうか?

そんな精神状態になったら、あなたがカウンセリングを受けることは、とっても有効です。
あなたが苦労している思いや、あなたが子どもにこうなってほしい、という希望を話すことは大事です。

そして、あなたの辛い、苦しい思いはどこから来ているのか、カウンセラーと一緒に探っていくと、「何か」見つかって、楽になるかもしれません。
「何か」って?

それは、あなたが囚われている価値観とか、子どもを自分の意のままに操りたいとか、立派な母親でありたいという欲望かもしれません。

カウンセリングを受けながら、自分の向き合うことで、子どもさんとの関わり方が変わり、子どもさんに変化が現れます。良い変化が!

自身の考え方の偏りや力づくで思いのままに操りたい欲望を客観的に捉えなおして、自身にも子どもさんにも無理のない自然な形の解決策がカウンセリングで見えてくるかもしれません。

カウンセリングというハードルが高いように感じがちですが、自身を客観的に捉えて良い方向に向かっていくための有効な手段といえそうです。

子どもさんに包丁を向けたいほど自分の欲に勝てなくなる前に、あなたの気持ちを外に取り出してカウンセラーと見てみませんか?
2021.06.24

あなたは「考え方のクセ」ありますか?

「また、そんなこと言って、しようがない」
「いつも同じことを言ってるね」
なんて、言われたこと、ありますか?

もし、そんなこと言われたことないな~、と思ったあなたは、この先は周りの人を理解するために読んでいただければ役立ちそうです。

心当たりがあるあなたは、これからご紹介する「考え方のクセ」とあなたの考え方が似ていたら、それを少し見直して変えるとこの先の人生がちょっと楽になるかもしれません。

では、1960年代に精神科医のアーロン・ベックが提唱した認知行動療法で使われている「認知(考え方)のクセ」を、あなたの役に立つようにご紹介します。

私たちは、〈出来事〉があると〈それについて考えます〉。
たとえば、〈電車で座っていたら、隣の空席に人が座った〉とします。
あなたはどんなことを考えますか?
①「ソーシャルディスタンスを守らないなんて、ダメだな。若いくせに座るなんて、甘いな」とか、
②「座ってゲームか。まったく、読書でもしろ!」とか、
③「詰めて座りたいほど疲れているんだな。若い人も大変だ」とか。



1つの〈出来事〉に対して、様々な考え方がありますよね。

その考え方が「いい」「悪い」ということはなく、あなた自身にとって、嫌な気分になるのであれば、それに気づいて変えてみませんか?というのが大掴みの認知行動療法の考え方です。
ご参考までに、認知(考え方)のクセを5つご紹介します。

1.0か100か(白黒思考)
2.一般化のしすぎ
3.マイナス思考化
4.すべき思考
5.レッテル貼り


①の「ソーシャルディスタンスを守らないと、ダメだな。若いくせに座るなんて、甘いな」はどんな認知(考え方)のクセだと思いますか?
もしかしたら、「すべき思考」かもしれません。
若者は電車の座席に座る「べき」ではない。立っている「べき」だ、という。
②の「座ってゲームか。まったく、読書でもしろ!」は「若い者はみんな座ったらゲームをする」という「一般化のしすぎ」かもしれません。
加えて「ゲームより読書をするべきだ」もありそうです。
①②のような考えが頭に浮かぶと、なんだか気分(機嫌)が悪くなりそうですよね。ムカッとする、というような。

では、③「詰めて座りたいほど疲れているんだな。若い人も大変だ」だと、どうでしょうか?
ムカッとはしませんね、たぶん。
若者を応援したい気持ちになるかもしれません。
職場の若い社員を思い出したり、ご家族を思うかもしれません。
少なくとも、イライラしたり、ムカッとした気分は起きませんね。

あなたの「認知(考え方)のクセを知る」と今の嫌な感情はどうして起きるのか、を考えることが出来て、あなたが楽になることができます。
2021.06.18

頭の中の独り言

私たちは、いつもいつも頭の中で独り言を言っています。
きれいな花を見たら「あ、きれい」「なんていう花かな?」「写真撮ろうかな」とか。

電車の中で大きな声でしゃべっている2人を見たら、「ダメじゃないの」「迷惑な」「困ったひとたちだ」と独り言を言うかもしれません。
止めようとしても、頭の中の独り言は止まりません。

もし、友達がすごく素敵な彼氏をインスタライブに載せたらどうでしょう。
「自慢したいんだわ」「羨ましい」「どうして私には彼氏がいないのかしら」とネガティブな独り言の場合と、「彼女にぴったりの素敵な人だわ」「お似合いだわ」とポジティブな独り言の場合がありそうです。

自分自身のことについても、ちょっとした失敗なのに、「どうしていつもいつも失敗してしまうんだ」「また上司に迷惑をかけた」「他のメンバーからダメな奴だと思われる」とネガティブな独り言がクセの人もいます。

私たちの頭の独り言は、「気分」や「身体の調子」や「行動」に影響を与えるので、ネガティブな独り言が多い人は、気分が暗くなって、身体の調子もあまり良くなく、行動も消極的になるかもしれません。
ポジティブな独り言だと、その反対にいい影響がありそうですよね。
頭の中の独り言は、個人個人でクセがあって、普段はそれに気づいていないことが多いです。でも、憂うつな気分が長く続いたり、落ち込むことが多かったり、怒りの感情が多くて苦しくなった時に、カウンセリングを受けて気づけることもあります。

私たちは誰かに「あなたの考えは間違っている」と言われると、気分が悪いですね。認めたくもないです。

しかし、じっくり話しを聴いてもらって、自分自身が楽になる考え方を探していくと、考え方のクセに自分自身で気づいて変えてみようと思うことができる場合があります。

もうちょっと楽に生きたい、と思ったら、頭の中の独り言を意識してみてはいかがでしょうか。